それは本当にあなたのせいですか? (『正しく知る不安障害』で学ぶ①) | あがり症・パニック症・対人恐怖は「あるがまま」で克服できる!

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こんばんは~。


今日は、水島広子先生が不安障害で悩んでいる人向けに書いた本、

正しく知る不安障害』を読んでいます。


(社会)不安障害は私も経験していますので、当時の自分を思い出しながら、体験談を交えて書いていきます。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


当時の私は、周りに機嫌の悪い人がいるときはいつも


「きっと自分のせいなんだ」


と考えて、自分で自分を責めながら、申し訳なさそうに小さくなっていました。


相手が攻撃的であった場合は、その怒りを全身で感じながら怯えていました。


怯えながら、それを隠そうとしていたので、変な挙動になったりもしていました。


何も言われていないのに勝手に自分の方から謝って、不思議がられたことも数多くあります。


当時は、常に神経をすり減らしながら生きていました。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


※現在お悩み中で、今はまだ自分の内面と直面したくない方は、ここで読むのを止めて下さいね。


それ(相手が機嫌の悪いこと)は本当は、私のせいではありませんでした。


自分が悪くないことまで、自分のせいにしていました。


心のどこかで、自分のせいじゃないってことを分かっていました。


それでも、自分のせいにしておいた方が楽だと思っていました。


自分こそが責められるべき存在なのだと思っていました。


今から思えば


自分を責めていたのは目の前にいる相手ではなく、相手を通して見える他の誰かだったのかもしれません。


そして、自分のことを一番責めていたのは、やはり自分自身であったと思います。


当時の私はどうしても


ありのままの自分のことを、受け入れることができませんでした。


ありのままの自分のことを、好きになることができませんでした。


ここで、本より引用します。



『実際には、相手が自分に対して本当にネガティブな反応を示したとしても、それは必ずしも自分側の事情によるものではないはずです。

人間には、それぞれの事情の中で、できることとできないことがあります。

生活環境や性格上の背景から、他人に対して批判的な態度しかとれない人もいます。

また、その日の機嫌次第では、感じよく振る舞えないという人もいるでしょう。

それぞれの事情の中でできないこともあるということを認めてあげるのは大切なことです。』

(『正しく知る不安障害』水島広子先生 著より引用)



不機嫌な人に、私とは関係の無いところで、何か嫌なことがあったのかもしれません。


その人の心の中にある恐れや不安が、不機嫌にさせていたのかもしれません。


他人に対して否定的な態度しかとれない人だったのかもしれません。


他人に攻撃することでしか自分を保てない人だったのかもしれません。


世の中にはいろいろな人がいて、それぞれの人にそれぞれの事情がありますよね。


当時の私はそう思うことができなくて、他人の不機嫌の責任を全部引き受けて、その重さで自分自身を押し潰していました。


他人の不機嫌の責任を引き受けていたのは、やはり


自分のことを受け入れていない


自分のことが好きではない


という感情があったからだと思います。


また、その感情の裏には


★誰かに対する怒りや憎しみ


もありました。


そしてそれは、自分に対する怒りや憎しみにもつながっていました。


更にもうひとつ。


子供の頃に、親に責められて怯えていた体験


これも大きく関係していると思います。


※いつも書きますが、今は両親とは仲良しです。


このように、私の中でいろいろな要素が絡み合っていました。



『不安障害になると、自分以外の人は皆完璧であるかのような気になることもありますが、実際には完璧な人などいないという当たり前のことを思い出す必要があります。』

(『正しく知る不安障害』水島広子先生 著より引用)



完璧な人などどこにもいませんよね。


そして、私は特別に責められるべき存在では決してありませんでした。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


今は、当時の自分には考えられなかったほど、自分のことを受け入れていますし、自分のことが好きです。


どうしてそうなれたかというと


★怒りや憎しみを手放したことこちら 参照/過去のブログ記事)


★自分の感情や恥ずかしく感じていたこと(震えるなど)を、「それでもいいんだ」と全部受け入れたこと


★自分の価値・評価は自分で決めるようにしたことこちら 参照/過去のブログ記事)


※自己中心的な価値決め・評価をするということではなくて、あくまで正当に価値決め・評価をするということです。


★嫌なものを嫌と思うこと・言うことを自分に許したこと


★他人からの不当な操作を拒絶・シャットアウトしたこと


が大きかったです。


また、自分を好きになるための一つの工夫として


★自分の好きなところ、頑張ったこと、褒めてあげたいことなどをほんの些細なことでもいいから、ノートに書き出すこと


これを毎日やっていたことも効果があったと思います。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


自己開示をすると、どうしてもヘビーな内容になってしまいがちですが、少しでも参考になればという思いで書きました。


私自身、当時では考えられなかったほど復活していますので、今辛い思いをされている方も、どうか希望を持ってくださいね。


また、今日書いた内容をやってみた場合は、たとえ上手くできなかったとしても、できなかったことを責めずに、やろうとしたこと・少しでもできたことを褒めてあげてくださいね。

こちら 参照/過去のブログ記事)


それの積み重ねです。


※私の体験談と実践してきた方法は、不安障害を持った全ての方に合うとは限りません。しっくりくる部分があった場合のみ取り入れてくださいね。


※症状・悩み・それの原因となる心の中の絡み合っているものは人ぞれぞれだと思いますので、しっくりこない場合は、あくまで参考までにしておいてくださいね。



今日も、ありがとうございます!


皆さまの明日が、笑顔いっぱいの素敵な一日になりますように!



↓不安障害をよく知ることによって、不安障害に対してコントロール感覚を持てるようになることを目標とした本です。分かりやすく書かれています。

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