第2回面接の開始時の言葉 (『カウンセリングの実技がわかる本 上巻』で学ぶ①) | あがり症・パニック症・対人恐怖は「あるがまま」で克服できる!

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こんばんは~。


今日は、カウンセリングの実技について、勉強しています。


その中から、第2回面接の開始時の言葉について、書いていきます。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


初回面接では、ひと通りクライエントの悩みの内容を聴くと思います。


そして、約一週間後に第2回面接を行うわけですが、その時、面接開始時に言ってしまいそうな言葉があります。



「その後、どうでした?」


「方針は決まりましたか?」



実は、私も知人に対してのカウンセリングを行った際に、このような発言をしてしまいましたあせる


初回面接を行った以降の経過を知りたくて、ついついしてしまった発言ですが、これをすると失敗が多くなるとのことです。


その理由を引用します。



『なぜ開始時に、このような発言をすると失敗が多いのか?

その理由は、クライエントの話題が変化しないからである。

カウンセリングの聞き方の主流は、表面的な原因から深層心理の原因に向かうことである。


一週間経過すれば、大部分のクライエントの訴えたい話題は変化している。

それを、わざわざ初回面接の主訴に戻すと、カウンセリングは深層心理へ進展せず、失敗に終わる可能性が高くなる。

(『カウンセリングの実技がわかる本 上巻』山本次郎先生 著より引用)



「表面的な原因から深層心理の原因に向かう」


話題が変化して当たり前なのですね。


間違っても、「前回言ったおられたことと違いますね」などと追求してはいけないですね。


変化することこそ歓迎すべきなのですね。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


ここで、「ある母親」の話題の変化の例を、本に載っている表から引用します。



【初回の訴え】 子育ての心配。子どもの暴力。


【第2回面接】 夫への不満


【第3回面接】 若い頃の独特な価値観

(『カウンセリングの実技がわかる本 上巻』山本次郎先生 著より引用)



例を見ると、よくありそうで理解できますよね。


「カウンセラーの方から、初回面接の話題を継続させようとするような発言はしない」


このことの大切さがよく分かりました。


それでは、第2回面接の開始時の言葉、どのように発言すればいいのでしょうか?


初回面接の話題を継続させようとしないようにすると



「今日は、どんなお話ですか?」


「今どんなお気持ちですか?」



などになると思いますが、個人的には、やはり前回の話題から今回の話題への変化の過程(経過)も含めて、できれば聴きたいと思います。


その場合、どのように発言すればいいのでしょうか?


ページをめくると、それもしっかり載っていましたニコニコ



『そこで、著者が勧める「最良の開始の言葉」を述べよう。

それは、「前回は職場の人間関係のお話でしたね。その続きでも、また別の話でも、どうぞ・・・と言う言葉である。


経過を知りたければ、第2回面接の中期以降に質問すれば良い。』

(『カウンセリングの実技がわかる本 上巻』山本次郎先生 著より引用)



「なるほど!」と思いました。


そのように言えば、クライエントの方から、経過についても話してくれるかもしれない。


そうでなければ、自由に話をしてもらって、それをしっかり聴いた上で、経過を質問すればいいのですね。


とても勉強になりましたアップ



今日も、ありがとうございます!



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