こんばんは~。
今日は、カウンセリングの実技について、勉強しています。
その中から、第2回面接の開始時の言葉について、書いていきます。
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初回面接では、ひと通りクライエントの悩みの内容を聴くと思います。
そして、約一週間後に第2回面接を行うわけですが、その時、面接開始時に言ってしまいそうな言葉があります。
「その後、どうでした?」
「方針は決まりましたか?」
実は、私も知人に対してのカウンセリングを行った際に、このような発言をしてしまいました
初回面接を行った以降の経過を知りたくて、ついついしてしまった発言ですが、これをすると失敗が多くなるとのことです。
その理由を引用します。
『なぜ開始時に、このような発言をすると失敗が多いのか?
その理由は、クライエントの話題が変化しないからである。
カウンセリングの聞き方の主流は、表面的な原因から深層心理の原因に向かうことである。
一週間経過すれば、大部分のクライエントの訴えたい話題は変化している。
それを、わざわざ初回面接の主訴に戻すと、カウンセリングは深層心理へ進展せず、失敗に終わる可能性が高くなる。』
(『カウンセリングの実技がわかる本 上巻』山本次郎先生 著より引用)
「表面的な原因から深層心理の原因に向かう」
話題が変化して当たり前なのですね。
間違っても、「前回言ったおられたことと違いますね」などと追求してはいけないですね。
変化することこそ歓迎すべきなのですね。
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ここで、「ある母親」の話題の変化の例を、本に載っている表から引用します。
【初回の訴え】 子育ての心配。子どもの暴力。
【第2回面接】 夫への不満
【第3回面接】 若い頃の独特な価値観
(『カウンセリングの実技がわかる本 上巻』山本次郎先生 著より引用)
例を見ると、よくありそうで理解できますよね。
「カウンセラーの方から、初回面接の話題を継続させようとするような発言はしない」
このことの大切さがよく分かりました。
それでは、第2回面接の開始時の言葉、どのように発言すればいいのでしょうか?
初回面接の話題を継続させようとしないようにすると
「今日は、どんなお話ですか?」
「今どんなお気持ちですか?」
などになると思いますが、個人的には、やはり前回の話題から今回の話題への変化の過程(経過)も含めて、できれば聴きたいと思います。
その場合、どのように発言すればいいのでしょうか?
ページをめくると、それもしっかり載っていました
『そこで、著者が勧める「最良の開始の言葉」を述べよう。
それは、「前回は職場の人間関係のお話でしたね。その続きでも、また別の話でも、どうぞ・・・」と言う言葉である。
経過を知りたければ、第2回面接の中期以降に質問すれば良い。』
(『カウンセリングの実技がわかる本 上巻』山本次郎先生 著より引用)
「なるほど!」と思いました。
そのように言えば、クライエントの方から、経過についても話してくれるかもしれない。
そうでなければ、自由に話をしてもらって、それをしっかり聴いた上で、経過を質問すればいいのですね。
とても勉強になりました
今日も、ありがとうございます!
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