こんばんは~。
明日は、岐阜県土岐市に、てんつくマン がやって来る日です。(こちら 参照)
とても楽しみです
そして、9月11日(日)にも、名古屋市でイベントがあります。(こちら 参照)
被災地に行きたくても行けない方ぜひいらしてください
同じ志を持った仲間達(私含む)が、お待ちしております
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今日は、カウンセリングの中期においてよくみられる現象
変化への躊躇(ちゅうちょ)について考えてみます。
ほとんどのクライエントは、悩みや症状の軽減や変化を求めてカウンセリングを受けるのだと思います。
そして、カウンセリングが進むにつれて、より深い自己探索や自己洞察、新たな気づきが起こりそうになった時
それを望んでいたにもかかわらず躊躇することが多いのではないかと思います。
その時に、クライエントがとる具体的な行動としましては
★カウンセリングの途中で黙り込んでしまう。
★全く関係のないことを話し続ける。
★もっともらしい理由を付けて、カウンセリングに遅刻したり、キャンセルしたりする。
などが挙げられます。
実は、これはクライエントに限ったことではなくて、人間誰もに共通する
「変わるということに対しては、恐れや不安を持つ」ことからきていると思います。
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ここまで読まれた方の中には、この話、あれと同じだなと思われた方がいらっしゃると思います。
そうです。あれです
石井裕之先生の大ベストセラーのこの本に書かれているあれです。
「心のブレーキ」の外し方~仕事とプライベートに効く7つの心理セラピー~/石井 裕之
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石井裕之先生は、この本の中で、変化や成長を止めようとする心の動きのことを、「潜在意識の現状維持メカニズム」あるいは「心のブレーキ」と呼んでいらっしゃいます。(=あれ)
すごく分かりやすくて心に残る表現ですね
目標に向かって前進したいと思っている方、必読です
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さて、平木典子先生の本の中でも、変化への躊躇について説明がされています。
『これまで慣れているやり方や、どうにかやってきた自分のあり方を変えることは、持ち駒を捨てて、素手で慣れない動きをするようなもので、初めての体験をする勇気を必要とする。
はっきり意識してのことではないにしても、初めてのことに挑むときの怖さに比べれば、多少具合が悪くても慣れたやり方の方が安心できると思うのも無理はない。
変えないでいいことは変えたくないし、そのままでもいいと思いたくなったりもする。
そのようなときにクライエントは意識的、無意識的に、カウンセリングを先に進めないような動きをするのである。』
(『カウンセリングとは何か』平木典子先生 著より引用)
こんなとき、カウンセラーはどのように進めていけばいいのでしょうか?
『抵抗はカウンセリングの中では、起こってはならないことではない。
抵抗の気持ちは、クライエントの無意識ではあるが何らかの重要な状態を表現しているわけであり、むしろ起こって当然と言えないこともない。
それを意識化し、共に考えていくことが、クライエント自身や、ときにはカウンセリングの問題を考える重要な手がかりになる。
カウンセラーはクライエントの躊躇や抵抗を大切な状態として受け入れ、一緒に考え、解決していく。』
(『カウンセリングとは何か』平木典子先生 著より引用)
※抵抗とは、精神分析用語であり、ここで言う躊躇と類似しています。
躊躇や抵抗は、カウンセリングにおいて特別なことではなく、普通によくあることとして捉えたほうがよさそうですね。
そして、それらを効果的に治療に役立てていけるようになるためには、経験を積むことが必要だと思います。
私は、先ずは、躊躇や抵抗によってクライエントがとる様々な行動を想定し、それに対しての対応方法を整理しておきたいと思います。
あくまで、ベースにしかならないとは思いますが。
実際には、ケースバイケースでの応用力や実践力が求められると思います。
今日も、ありがとうございます!
↓カウンセリングのプロセスの初めから最後までを、しっかり学ぶことのできる一冊です。
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