今年は保護者向けの研修依頼が増えています。ありがたいことですが、それだけ困っている保護者が多いと思うと、複雑な心境です。
そこでよく聞く悩み
「クレーマーにはなりたくない」
「敵対したいわけじゃないけど伝えないと伝わらない」
なんとも良心的と言いますか、伝え方にとても気を遣ってくださっている保護者の方々なのです。分かります。私も双方の立場で、伝え方が大事だと身に沁みたこと数多。
ポイントは2つ
①困っていることを十分に伝えてお願いする
私たちは困っている時ほど、つい相手のマイナスに着目して指摘して改善してもらおうとしがちです。ただ、厳しい指摘だけで動ける先生は自己肯定感の高さと自己成長を望んでいるある意味、優秀な方です。
多くの先生は過去の失敗経験を引きずって、指摘されると責められると感じて、逃げたり、責任転嫁したりするしかない場合が多いです。
そこで大事なのは、先生を勇気づける伝え方。
これまでのご指導の中のよい点を伝え、感謝し、先生ならできる、先生ご自身が「自分がなんとかしなくては」と思っていただけるようにすることがスタートです。
だから自分が何に困っているかを素直な言葉で伝えて、過度な攻撃や追い詰めをしないように。。。心掛けます。←かなり難しいことも承知
次に
②自分に出来ることを伝えて具体的に提案する
先生任せにしませんよ、私たち保護者も理解して協力しますよという姿勢を実感してもらいます。
共に悩み、考え、協力していく存在であると認識してもらうことが大切です。
つまり、文句を意見に変える
特に、この大量採用時代
保護者である自分より若く、また能力これから先生方が沢山いらっしゃると踏まえると、丁寧に伝えて育てていくような寛容さが先生方を勇気づけ動かすことでしょう
私も若い頃に優しく、厳しく保護者に育てていただいたことを思い出します
最後に、伝えっぱなしや「様子を見ましょう」発言には要注意です
ある学校では、相談したことを担任がすっかり忘れて指導を怠り、いじめが止まらなかった。
子供の先生不信が加速した。。。
など保護者の訴えが有耶無耶になって、事態が悪化しているなんてことも残念ながらあります。
再度話し合う機会を設けて、経過報告したり改めて合意形成したりする「次回」を決めておくことをおすすめします。
1人の意見は小さく扱われるので、PTAで組織として動くことも1つの方法です↓