巡回相談をしていると、同じ行動や言動であっても周囲から受け入れられる子供と逆に手厳しく嗜められる子供に分かれることに気付きます。
つまり、
何をしたか?
よりも
誰がしたか?
で周囲からのリアクションが決まるということ。
大人の世界にも当たり前にありますよね。
もちろん誰がやってもOUTもあるのですが。
また、集団からの評価はほぼ先生からの評価と同等で、先生がその子のことをあまりよく評価していないと、集団からの評価も低い。
逆に先生が高く評価している子供は、集団からの評価も高い。みたいなことが見えてきます。
特に幼い子供であればあるほど、大人の考えや価値観に影響されるのでしょう。
そこで、カンファレンスでは、まず先生に対象児童のよいところを探しをしてもらいます。
問われて初めてハッとなさる。
評価って子供を見る目や先生の価値観の表れです。狭い価値観でだけ評価していると、先生にとって都合のよい子供だけが認められていくので教室の子供たちの多様性が生きてきません。
もっと言えば、高い低いじゃないってこと。
それぞれの子供のそれぞれ色を見出せるのか?
以前
「この子にいいところは1つもありません」
とおっしゃった方がいて泣きそうになりましたが、丁寧に説明をしていきました。その先生にも悪気は一つもないのです。ただ知らなかっただけ。
子供の可能性を見出し伸ばすのが評価。
「教育はいいところ探しからだよ」
今になって初任時代の校長先生が教えてくださった言葉の深さが沁みます
現場で先生同士が問い合い、本質的な語り合いを積み重ねていただけるように、たまーにしか訪問しない私ができるのは、小さな材料を提供し続けることなのかと思います。