「人はただ愛する人からのみ学ぶ」byゲーテ


教育現場でまたはご家庭でもよく見る光景に、相手のマイナスを指摘するばかり、という姿がある。


結果、その人の言うことは聞き入れない。

困らせてやると復讐が始まる。


マイナスを指摘できる、叱ってくれる人は愛情ゆえに。。。と言うことも多いが、行きすぎてマイナスの指摘ばかりだと、言われた方も聞き入れられなくなるだろう。やり過ぎ禁物。


あるケース。

観察時の逐語記録を見返すと、先生のお子さんへの関わりが

指摘、注意、叱責が 9

認め、褒める、励ましが 1


見方を変えると注意だろうが指摘だろうが、先生から声をかけてもらっているだけ、このお子さんは恵まれているとも言えるのかもしれない。


が。。。まあ先生の言うことはほぼ無視。


子供の行動が一気に問題化した瞬間があった。

「キーーーー」

という声と共に、教室にいた大人の腹に力加減しながらパンチしたり、頭突きをしたり。


この奇声のきっかけとなったのが、先生からの

「〇〇しないでって言ってるでしょ」

の一言だった。


奇声を上げるにはそれなりの理由がある。

本人にとって目的があって奇声を上げた。

ここで客観的な分析が役立つ。


残念ながら、初めて会う私には視線をくれるが、なかなか関わってこない。相手によって行動を変えられるということは、社会性が育っていると言うこと。表現は幼いが、この子、いろいろ分かっていると可能性を感じる。


イレギュラーだが管理職の先生に許可をいただいて、関わり方をいくつか試させてもらう。


今回は最後の最後に少しだが関わりがもてた☺️

分かったこと


①可愛がると

→可愛い表現に変わる


②本人が満足するまでスキンシップをしながら、信じて待つと

→自ら教室に戻ってやるべきことをし始めた


③ 必要な助けを察して先出しで与える。

手伝おうかと思いやると

→ニコッとして、失敗しても自分でやり切る


これらの関わりに効果があったので、カンファレンスでお伝えする。


心の底からこの子を愛おしいと感じて接すると、愛情は肌を通して伝わる。

結果、パンチや頭突きではなく仕草は丸くなり、自ら動き出す。好循環が始まる。


言うことを聞いてくれない、暴言や暴力があると可愛いと思えないのはよく分かる。だから先出しで可愛がり可愛く育ててみるといい。

悪循環から抜け出すには、大人から歩み寄る。

関わりを変えれば、子供は必ず変わるから。


愛着形成と言うこともあれば、信頼関係と言うこともあるだろう。




ゲーテの言葉を借りれば

「人は愛する人からだけ学べる」


どんな相手をも愛せるキャパシティが欲しい。。。と願い続けた20代。強く願って本気で学んだ。


「人は簡単には変わらない」

「大人は変えられない」


と言う言葉を諦める理由にしている人が教育現場に増えていて悲しい💔昨今。


だからこそ、身をもって示して


「人は変われる」

と感じてもらえたら幸い。


我ながら熱苦しい心理職だな❤️‍🔥

巨神兵の様に焼き尽くさない様、自滅しない様気をつけよう🤖