愛する相手にも欠けているものが必ずあるでしょう。
それは、自分がまだ相手に与えていないものなのですが、
相手が自分を苦しめているかのごとく考える人もいます。
自分にないものを持っている人を魅力的に感じたり、
自分と反対の性格の人に憧れたりもするでしょうし、
その人に愛されることで幸せになれると錯覚するのです。
自分に欠けているところを補ってもらうことばかり考えて、
それを満たしてもらえない自分を犠牲者にしたがる人は、
他人や状況が自分を不幸にしているのだと思い込みます。
しかし、与えることと受け取ることは相互作用なのですから、
どちらか一方だけでは相手との愛を育むことはできませんし、
自分が相手に与えたものを自分が受け取ることになるのです。
互いに欠けている心のジグソーパズルを完成させるには、
摩擦を恐れずに向き合うことで相手をもっと知ることです。
愛は、一生かけて完成させる二人で一つのパズルなのです。