好きになれなくても欠かせないものがあります。
それは、健康でいるために必要な食物だったり、
出来れば味わいたくない苦い経験なのでしょう。
食べ物だけあれば成長できるのではありません。
その時の自分に必要な言葉や試練が与えられ、
私たちは、一歩一歩成長させられてきたのです。
自分の弱さを知るからこそ人の弱さに寄り添え、
自分の失敗を通して人の失敗も許容できたりと、
苦い経験は、私たちの成長に欠かせないのです。
自分が自分とした約束を守れない意志の弱さや、
思うようにいかない人間関係に自信を失くしたり、
苦しみや悲しみという経験も心の栄養となります。
人間としての未熟さを嫌というほど味わいながら、
ひとりひとりが完成に向けて成長しているのです。
だから、マイナスだと思う過去も必要だったのです。
美味しいものだけ食べていたら病気なるでしょう。
身体に良いと思うからこそ嫌いでも食べるのです。
そして、ひとりひとりの今の栄養状態は違うのです。