大人になる過程で訪れる反抗期。
中でも、中学2~3年生頃が、
最も大変な時期かもしれませんね。
我が家は男の子2人を、授かりましたが、
それぞれに、反抗期がありました。
その時のエピソードを、紹介させていただきますね。
長男が中学3年生頃の話です。
父親の私に対して暴言を吐くことはありませんでしたが、
母親に対しては、「うるせいなぁ、クソババァ」と刃向かうことも。
母親である私の妻も、感情剥き出しで、
息子の胸ぐらを掴み、「母親に向かってクソババァだとー!」
毎日がそんな時期もあったようですね。
そんな時期に、親としての役割や立場で説教したり、
社会的な道徳観を諭しても、反発するだけでしょうし、
つるんでいる友達のせいにするのは、ナンセンスです。
朝、学校に行ったと思ったら、
近所の友達の家にいるのが分かり、
妻が乗り込んでいったこともありました。
相手の親御さんは諦めモードで、「うちの子のせいで、スイマセン」と謝罪。
妻は、「御宅の子供さんは関係ない。うちの息子を出してくれ!」
渋々出てきた息子に、パンチしながら「お前が悪い!早く学校に行け!」
そんな話を聞かされた私は、そろそろ出番な気がして、
「お前と話がしたいから、飯でも食いながら話そう」と、
長男と二人で、近所のお好み焼き屋さんに行きました。
鉄板焼きがあるカウンターに並んで座り、
私自身も、何故だかよく分からないのですが…。
息子を一人の男として扱い、穏やかに話しました。
「お母さんを、クソババァ呼ばわりしてるんだって?」
「お前にとってはお母さんでも、俺にとっては…俺の女なんだよ」
「俺は、自分の女が罵倒されてたら、気分が悪いし、腹が立つよ」
息子は…オヤジは何を言い出すんだ?と、
思ったかもしれませんが、黙って聞いていました。
当時、息子にも彼女がいて、家にも遊びに来ていましたし。
「お前は、お前の彼女が誰かに罵倒されてたら…どう思う?」
「ムカつかないか?」「彼女がかわいそうだと思わないか?」
「俺はムカつく。だから、二度とクソババァなんて言わないでくれ」
食事を終えた私たちは、家に帰りました。
それから数週間して、妻に確認したら、
その日以来、「クソババァ」と言わなくなったようです。
反抗期の男の子には、父親という立場からではなく、
同じ男としての想いを、男としての感情を、
ありのままに伝えることが、心を動かすのかもしれませんね。