大阪イチやさしいNLP教室のNLPトレーナーの藤木ミホです。

 

 

カウンセリング、セラピー、コーチング、占い鑑定のベテランの先生方が時々もらされる言葉に、

 

「なぜ、少しの学習で、自分はもうプロだと錯覚できるのか?」

 

「まだまだ入門したところなのに、ベテランの先生と同じことが出来ると錯覚するのか?」

 

があります。

 

上の業界で活躍するベテランは、たいていカウンセリングやコーチングの教室や占い教室を開講されます。

 

カリキュラムは、初級、中級、上級などムリなく実力があがるようにデザインされます。

 

最後まで受講しきることで、しっかりと援助の仕事で食べて行けるようにと練られたプログラムです。

 

 

 

しかし時として入門講座を終えた段階で、「自分はできる!」と錯覚し、さっそくコンサルをつけて開業する方があるのです。

 

ご本人の勝手と言えばそうですが、その方の錯覚の上での「ごっこ」のような仕事に触れたお客様が、「カウンセリング(占い)って役に立たないな~」と思われて、その数が増えると、業界全体の打撃になる可能性だってあります。

 

そのあたりを教室主催者として、悩まれるのですね。

 

 

〇なぜ?その錯覚がおこるのか?

 

このブログをご覧の皆様も、「あ~、そういえば、私が学んだ教室にもいたわ~、そういう人。」と思い出したケースがあるかもしれません。

 

なぜ「できていない」のに「自分はできる」と錯覚できるのでしょう?

 

それは、その方がどんなに年齢を重ねていても「精神年齢が小さな子ども」という可能性があるのです。

 

今日はそれをお伝えします。

 

 

〇子どもは「万能感」を持っている

 

「精神年齢が子ども」であることと、「できないのに自分はできる」と感じる感覚は実は関連があることです。

 

実は小さな子どもたちは、「万能感」でいっぱいです。

 

 

もし赤ちゃんや幼児を育児中のご家庭をご存知なら、その風景を思い出してみて下さい。

 

赤ちゃんが泣くと、お母さんが、お乳かな?おむつが濡れたかな?と世話をしてくれます。

 

眠くてぐずるとだっこして大人の家族があやしてくれます。

 

よってたかって親類がご機嫌をとってくれます。

 

 

どうやら赤ちゃんはこうしたことから

 

・自分は世界の中心だ

 

・望むことはなんでも実現される

 

と誤解をするのです。

 

まるで童話に出てくる王様ですね。

 

 

さらに言えば小さな子供たちは、「自分が存在するから父や母がいるのだ」くらいに思っています。

 

つまり「物事の成り立ちの起点は自分だ」という自己中心的世界観の中にいます。

 

そして、不快は除かれ快状態を望むとそれをまわりが実現してくれることから、望むことはなんでも達成されるという「万能感」でいっぱいです。

 

 

自分はスーパーヒーローだと思う子どもたち

 

自己中心的世界観と万能感が合わさることで子どもたちは「自分はスーパーマンだ」という思い込みを持つようになります。

 

 

自分は強くてたくましくて、大人を助けるくらいの力があって、なんでもできるとどこかで思っています。

 

 

 

この感覚を思春期の入り口あたりまで引きずると、「中二病」なんて言われるような夢想を持って暮らすことになります。

 

 

しかし学生生活を通して、挫折体験や成功体験をするうちに、たいていの方が子ども時代の夢想から抜け出して、自分を客観的に見つける力を持ち、自分の能力を把握し、現実に対応していくようになります。

 

その頃には前述の中二病はちょっとした「黒歴史」になるのですが、恥ずかしく思い返されるのもその方が成長した証拠です。

 

 

社会人になる頃には、多くの方が子ども独特の「自己中心的世界観」「万能感」とはすっかりおさらばしているわけです。

 

 

〇万能感、全能感を残したままの大人

 

しかし時として、子ども時代の「万能感、全能感」を残したままの大人があります。

 

思い込みが強いのと、現実認識をする力、客観的に自己を見つめる力を育てそこなって、大人になってもスーパーヒーローである自己像を捨てていない方です。

 

自分は強くてたくましくて、皆を助けることができるとずっと錯覚したままです。

 

 

しかし大人の根気や精神力を持ち合わせていませんから、コツコツ毎日長時間勉強をして、お医者さんになろうとか、公認心理士や臨床心理士になろうという現実的な動きはされません。

 

警察、消防、自衛官といった方面も人を助ける仕事ですが、毎日体を鍛えるような現実も歓迎はされません。

 

 

ですので「万能感の人」は、手っ取り早くスーパーヒーローであるという妄想を現実化できるどなたでも入門可能な、カウンセリング、コーチングや占いという世界にやってこられます。

 

そして、入門のさらに入り口あたりで「こんなん私には簡単、理解した。私は出来る~。」と無根拠に感じるわけです。

 

「根拠は?」と質問したら、「友達がセッション受けてくれて、喜んでもらったから。」という返しがあることが多いです。

 

カウンセリングやコーチングは特に、友達などすでに関係性が存在する相手にはセッションを行わないのが普通ですから、それを言っている時点で、対人援助の仕事ができないことを証明しているようなものです。

 

 

しかし「万能感、全能感」「自己中心的世界観」「自分=スーパーマン」という思い込みが、「まだ学ぶ必要がる」「まだできていないところがある」という事実を見せないのです。

 

よって思い込みによって暴走し、先生が止めようが、さっさと開業されるのです。

 

 

〇万能感の人の迷惑な点「マウンティング」

 

さて、以上の話を聞いただけだと、「思い込みの激しい方がおっちょこちょい発動で開業しているだけだから、そのうち廃業するんじゃないの?ほっといたら?」

 

とおっしゃる方もあると思うのですが、実は問題はほかにもあるのです。

 

自分が万能で、人を助けるスーパーヒーローだという思い込みを、実現したいとその方が思うからです。

 

どういうことか?

 

☆自慢をします

 

現実に、カウンセラー、コーチ、占い師などの仕事を通して、実際に援助に勤しむことはほぼありません。

 

思い込みと現実が乖離した時に、周りの人々に「自分はどれだけ優秀か」「自分はどんなに感謝されているか」「自分はどんなに努力をしてきたか」など、話を盛って自慢がはじまります。

 

話をして、聴いてくれる人があることで、思い込みが本当だと感じることができるからです。

 

延々とこれに付き合わされると疲れます。

 

 

☆説教します

 

説教をするのもそうですが、マウンティングをする方もあります。

 

現実に活躍することはありませんから、自分より劣っていると思った人をターゲットにして、延々とその人に上から目線で説教したり、自分が上だと確認するためにマウンティング行為に及びます。

 

 

☆セッションを押し付けます

 

 

自分が、カウンセリングやコーチングで人を助けるスーパーヒーローであることを証明したいので、頼まれてもいないのに、他人の中に手前勝手に問題や目標をでっちあげて、セッションの押し売りをしてきます。

 

カウンセラーやコーチを名乗りながら、一件もセッションしたことがないのもまずいので、セッションを行うことで「自分がスーパーヒーローである証明」をしようとするのです。

 

関西なら、「カウンセリングしたるで。」「コーチングしたろか?」と言いながら迫ってきます。

 

普通に会話をしているのに「その時どう思った?そのときどう感じた?」など言いだし、まったく会話にもなりません。

 

またヒーラーなら、頼んでないのに勝手に幸せを祈ってきたりします。

 

断ると「問題の直視をさけている」とか、「意識が低すぎる」と説教が始まります。

 

ほかにもあるのですが、以上代表的な3つをお伝えしました。

 

「自慢」「説教」「押し売り」これらによって、「自分はスーパーヒーローである」という自分の思い込みを強化するのです。

 

周りはたまったものじゃないので、そっと去っていきます。

 

さいごにやってくるのは、孤独です。

 

 

ちなみにかつて学んだ先生に対しては、「もう自分は越えた」と思い込むか、もしくは「先生私を承認して!」とできていることを認めてもらおうと必死になる事が多いです。

 

 

なぜ少しの学習でできると錯覚するのか?

 

それは、子ども時代の万能感を引きずっているためです。

 

大人の階段がうまく登れなかったのです。

 

マウンティング行為にあって、つらかったとカウンセリングにお越しになる方があるのですが、本来は「万能感の人」が先にカウンセリングが必要です。

 

カウンセリングによって、子どもの妄想から脱出しませんか?

 

そして自分の人生を歩みませんか?

 

 

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最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

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