●1936年のスイング版「ジングルベル」

今回ご紹介するのは、１９３６年シカゴで録音された、ファッツ・ウォーラー・アンド・ヒズ・リズムの演奏する「ジングルベル」です。

ファッツ・ウォーラー（１９０４－１９４３）はジャズ・ピアノ史上の巨人です。名ピアニストであるとともに、名作曲家でもありました。後のピアニストにも多大な影響を与えました。

ファッツというのは愛称で、文字通り「ふとっちょ」。１３０キロの巨漢でした。ジャズの世界では他にもファッツ・ナヴァロというトランペッターもいました。今でいう「とにかく明るい安村」といったところでしょうか（？？）。

当時黒人が芸能の世界で生き抜くためには道化を演じなければならなかったのですが、彼は道化を演じきり、楽天的な人生を歩んだそうです。



ご紹介する「ジングルベル」は原題が「Swingin' Them Jingle Bells」。

この曲は、ファッツ・ウォーラーの歌のあるバージョンとないバージョンがありますが、今回は歌付きを選んでみました。

有名な「ジングルベル」をこんなにスイングさせて演奏するファッツ・ウォーラーのセンスに驚きました。（初めて聴かれる方はフザケているように感じるかもしれませんが・・・。）バックの演奏もなかなか上手く、曲を盛り上げます。

ではお楽しみください。

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