わたしとご縁の深い神様の話です。



わたしは、短大を卒業し、ホテルのフロントとしてそれなりに楽しく働いました。

しかし、その後、フロント業務から企画業務に異動になり、社内のトップクラスの方々と仕事をするうちに、まだ若かったわたしは、大人でありながら子どものケンカのようなものを日々見せられることに嫌気が差し、また、理不尽な大人たちの行為に精神的にめっきり参ってしまい、

その会社を3年弱で退社することになりました。22か23歳の時です。



会社を辞める時には、ブライダルの司会者を目指し勉強することを決めていました。

それは、短大時代に、兄の友人の結婚式のお手伝いに行った時、「こんなふうに、幸せのお手伝いをする仕事っていいな~」って思ったことが、ずっと心に残っていたからです。




そして、会社を辞めるという転機に当たり、今まで占いなど行ったことがなかったのですが、

近くに良く当たると評判の占い師さんがいるというので行ってみることにしました。



そこは、今はどうなっているのか・・・あまり、良い噂は聞きませんが、

その当時は、とても流行っていて2、3ヶ月先にしか予約が取れなかったと記憶しています。

占い当日、行ってみると待合室みたいなところに大勢の方が待機していて、ちょっと驚きました。

そして、わたしの順番が来て、占いが始まってから気づいたのですが、その占いは、わたしが思っていたようなものではなく、その占い師さんは、いわゆる霊能者さんだったのです。




そして、その時に

「今までかなりの人数の人たちを見てきたけれども、あなたの後ろにいる方を見たのは

これで2度目です。以前見た方は、ある病院の奥様でした。」

と言われました。



そして、「ただ、その後ろに見えている方が誰なのかは、私には分からない…」と言って、

見えているままを絵に描いて下さいました。



「分かっているのは、女性であること。座っているが正座でも あぐら でもなく、片方の足はあぐらのように折り曲げ、片方は下にのばしている。そして手は、なぜこんな形をしているのか分からないが、合掌でもなく、膝の上に置いているのでもなく、何をしているのか不思議な形をしている…」という説明を入れながら、その姿を描いて下さいました。



そして、描き終えた後に

「こんな姿をした仏様がいらっしゃるので、図書館で仏像図鑑を見て調べてみなさい。」と

おっしゃったのです。



それが、今から20年ちょっと前のことですが、その時に自分がどう思ったのかは、あまり覚えていません。

その部分には振れたくなかったのか、こんなに鮮明に記憶に残っているのに、調べることを一度もせずに時が過ぎました。





そして、今から10年程前、35歳の頃だったと思います。



龍が大好きだったわたしは、あるお寺に龍神様が祀られているというのを聞いて、

その龍神様にお参りに行きました。

すると、そこのご住職がいらっしゃって、初めて会う方なのですが、

「お上がりなさい」と言うので、本堂に上がらせていただきました。




そして、その時に言われたのが、



「あなたの後ろには、弁財天様がいらっしゃいます。あなたは、それを分かっているでしょ。」




という言葉だったのです。





つづく・・・