先日の 『Road Qu』のライヴもそうだったんですが、わたしは、基本的に絵本でも


絵は無い状態で、


   【コトバ】と【音楽】で物語を伝えるやり方をしています。






わたしが、初めて絵本を人前で読んだのは、幼稚園児の年少さんから年長さんまでの子どもたち


の前でのこと。今から、10年ちょっと前だと思います。



詩や文芸作品を朗読する場合、何の疑問もなく皆さん、コトバだけで伝えていくと思われます


が、以前、幼稚園、学校、福祉施設などでボランティア朗読をさせていただいていた最初っか


ら、わたしは、絵本でも絵は見てもらわずに、


『声という音で』語り聞かせる『ストーリーテリング』というやり方でおこなっていまし


た。



読み聞かせの世界では、絵を見せずに語りで物語を伝えることを「ストーリーテリング」と


言ってるそうなんですが、(正しくは、文章も見ずに語りかけるのかな~…。


              ストーリーテラーによるストーリーテリングってことだよね。)


実は、そのことを最近知ったんです、わたし。  (知ったふうに書きましたがにひひ


早速、使っちゃいましたニコニコ


何だか、横文字というだけで、かっこいいですね。これから、使おうっと目チョキ






で、絵本のストーリーテリングというのを知らなかったわたしが、なぜ、そうしたかというと、


番最初に絵本を幼稚園に読みにいったとき、園の子ども全員が対象なので、


絵をどうするか?いうことを園長先生に尋ねられました。



スクリーンに映し出すか?いっそ、絵を見せずにやるか?


ということだったのですが、なんせ、子どものいないわたしは、絵を見せながらの


読み聞かせというイメージがパッと沸かず、【コトバ】だけでやってみてもいいですか・・・


とお願いしてみたのです。


そして、ご快諾をいただきましたので、絵が無くっても【コトバ】だけで成立する内容の


絵本を選んで行きました。







当然、子どもたちは、絵本は絵を見ると思っているので、




「今日は、絵は皆さんに見てもらいません。

 その代わりに、皆の頭の中に自由に絵を描きながら、

 お話を聞いて下さいね。音譜音譜





とお願いして始めました。




絵本は、


「ちいさなくれよん」


くれよんちゃんは、トコトコ色んなところに歩いて行き、色んなものに色を塗ってあげるので、


お話の中に同じフレーズが何度も出てきます。


(子どもたちは、繰り返しのコトバ好きですよね。わたしも好きだけど…ニコニコ




それは、


「くれよんちゃんは、また、トコトコ歩いて行きました。」というフレーズなのですが、


わたしが、そう言うと、なんと子どもたちは、口々に



「トコトコ」「トコトコ」!!と笑いながら言い出したのです目



   ぐふふふふ~、読んでて楽しくなる瞬間なんですよね~ ラブラブ!ラブラブ!ラブラブ!


そのとき、たぶん、子どもたちは、くれよんちゃんがトコトコ歩いているところを


それぞれの頭の中で、ココロの中で絵を描いてイメージしていたと思います。






それをキッカケに、約100回のボランティア朗読は、ほぼ、ストーリーテリングで行わせて


いただきました。






「絵がうかんだよアップ


「頭の中に絵、いっぱい描いたよハチ


「テレビみたいに、絵が出てきたよ合格






というコトバを聴くたびに、本当に嬉しかったです。



ただ、こんな風に書くと絵を見せることに否定的と思われる方もいらっしゃるかもしれません


が、決してそうではありません。



本当に絵がコトバを発しているような素晴らしい絵や


子どもの想像力のキッカケを上手く引き出すような絵や


絵の中に描かれた方の人柄が伺えるような絵など



ホントに素敵だなって思うものが一杯あることは、勉強不足のわたしでも感じます。はい。キラキラ


また、これからは、ケースバイケースで、絵やイメージ映像とかも使って行きたいな~とも


思っております。




ただ、視角重視になってしまっている今の世の中ですので、与えられるだけでなく、


自由な創造の機会の一つとして、『聴く絵本』にも、もう少しこだわってみようと思ってい