ここ何年か12月の人権週間の行事に絵本の朗読で呼んで下さる小学校があります。
絵本は、毎年、先生が選んで下さるのですが、昨年は、となりのたぬき 作・絵 せなけいこ![]()
【内容】・・となりのたぬきと仲の悪いうさぎ
は、どうしてもたぬきとのケンカに勝つことができず
悔しがっていたところ、お月様が一つだけ約束を守れば、うさぎに代わってたぬきを
こらしめてくれるというのです。
その約束とは、 「一ヶ月だけたぬきに親切にすること」です。
うさぎは、たぬきをボコボコにやっつけてくれるならと、たぬきに親切にします。
すると、たぬきは親切なうさぎに 「うさぎって、けっこういいヤツなんだ」 と思い、
どんどんうさぎに優しくなり、どんどん親切になっていきます。
一ヶ月が経ったとき、うさぎは親切なたぬきがお月様にやっつけられないように、
泣きながら「やめてください」と、お月様にお願いするのです。
読み終えたあと、自分がもしもうさぎだったらどうするか、ある男の子(中学年)が手を挙げて発表してくれまし
た。
その男の子は 、
『嘘をつく。』 と言いました。
が、・・・・・頭の固くなっているわたしは![]()
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で、 『ごめんね。どういうことかもう少し教えてくれる
』 って聞くと、
『一ヶ月間、親切にすることができませんでした。とお月様に嘘をつく。』 と、言ったのです。
わたしは、その瞬間、『すご~い
』 って、子どものように拍手をしていました![]()
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そばにいたら、きゅっきゅっとハグしてるかも。。![]()
普通、嘘をつくのは悪い行為と思われているけれど、この男の子は、
嘘をつくという良い行為を選ぶわけですよね。
でも、「嘘」=「悪」 という思い込みの中でいると、嘘の部分だけから判断して、
この男の子までも「悪」になってしまう可能性があります。
まっ、「悪」 は言い過ぎでも、「変」 とは言われるかも。。。ですよね。
平気で嘘をつく、変な嘘をつく変わった子。。。![]()
大人は 常識という思い込み の中で長くいることを自覚して、偏った見方をせず、
ちゃんと、子どもの声にココロを傾けて聴いてあげたいですね。
最初の一言、『嘘をつく』で![]()
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になった、わたしの反省でもあります。
目指せ、子どものような 【ココロ】 ![]()