“銭形警部”のジレンマ

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「こころ整体院」院長の船山武です。

 

 

先日、ルパン三世の原作者モンキーパンチ氏の追悼番組で、

ルパン三世の映画第一作目が放映されていました。

 

映画は、ルパンが死んだという場面から始まり、

銭形警部(銭形のとっつぁん)がそれを確認しに行く場面へと続いていました。

 

テレビで最初の10分位を見ていたのですが、

僕は、銭形警部のジレンマについて思いを巡らせていました。

 

 

 

銭形警部の生きがいは、ルパンを逮捕することです。

 

 

ですが、

銭形警部が一番恐れていることは、

ルパンを逮捕してしまうことなのです

 

なぜなら、

ルパンを逮捕してしまうと、

銭形警部の生きがいが無くなってしまうからです。

 

 

ですから、

銭形警部は、「必ずルパンを逮捕する!」と言い続けながら、

決して逮捕できないように、最後の最後に必ず失敗するように自分を仕向けてしまうのです。

 

そして、悔しがりながらも

どこか嬉しそうな表情を浮かべています…

「ルパ~ン、次は必ず逮捕してやるぞ~!」

 

 

これは、物語(アニメ)の中での話ですが、

実は、私達も全く同じことをしているのです。

 

 

病氣を治したい!

お金を儲けて成功したい!

結婚して幸せになりたい!

経済的な安定を得て将来の安心を手に入れたい!

自分の本当の価値を認めてほしい!

 

こう思っている“私”は、本当にこのように望んでいます。

 

だけど、それと同時に“私”は、これを叶えてしまうことを最も恐れているのです。

 

 

なぜなら、この望みを叶えてしまうと、このニーズを手放すことになるからです。

 

つまり、“私”にとって重要なのは、

ニーズを叶えることではなく、

このニーズを持ち続けることなのです。

 

 

 

だから、このようなニーズを持ち続けている間は、

無意識のうちに、願望が叶うことを自分で阻止します。

 

 

もし、このニーズが叶うとしたら、

それは、この願望とは異なる「ニーズ」に乗り換えた時でしょう。

 

 

 

 

なんでこんなことをする必要があるのでしょうか?

 

 

それは、

これらの代理ニーズを追いかけることによって、

自分の中にある欠乏感(虚無感)を埋められると思い込んでいるからです。

 

 

ですが、それは代理の埋め合わせなので、

どんなに追いかけても、“私”が本当に満たされることはありません。

 

 

 

 

 

では、この自分の中にある欠乏感(虚無感)とは何なのでしょうか?

 

 

それは、

自分と繋がっていないことから生まれる欠乏感(虚無感)だと僕は感じています。

 

 

“私”はこの欠乏感を、

自分と繋がることで満たそうとするのではなく、

代理のニーズによって満たそうとするわけです。

 

 

 

ですが、代理ニーズを満たしても

一時的な満足を得られるだけで、自分と繋がれていない欠乏感は満たされません。

 

だからこそ、

この代理ニーズを手放すわけにはいかなくなるのです。

 

なぜなら、代理ニーズを手放してしまうと、

自分の中の欠乏感(虚無感)を埋められなくなると思い込んでいるからです。

 

 

 

じゃあ、どうすればいいか?

 

分かりますよね (*^^*)

 

 

 

今回も最後までお読みいただき本当にありがとうございました。

 

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