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「こころ整体院」院長の船山武です。
有名なシェイクスピアの言葉で
「人生は選択の連続である」という言葉があります。
その時々、選択肢の制限はあるにしても
人生は自分の選択によって創られているのではないでしょうか。
つまり、選んだのは自分なので、
たとえどのような結果（現実）でも、それは誰のせいでもなく自分が決めたこということです。
この「選択」について、
今までは漠然と、その時々で色々な選択があるよなぁ、
としか考えていなかったのですが、最近「選択」にも種類があることに氣づきました。
私たちが、主に「選択」と捉えているのが、手段の選択です。
・今日はどういう服を着ていこうか
・～に行くにはどのようなルートを使おうか
・どういう方法でお金を稼ごうか
・この人になんて言おうか
・幸せになるにはどうすればいいか
等々
この選択は「道筋」のようなものです。
この選択は日々生活していく上で大切だけど、これに囚われ過ぎると、何のためにそれをやっているのか分からなくなってきます。
もっと重要な種類の「選択」があります。
それは、目的地の選択です。
・自分はどうなりたいのか
・自分は何を成し遂げたいのか
・自分はどこに行きたいのか
・相手とどのような関係を築きたいのか
・どのような体験をしたいのか
等々
この選択は「目的地」を決めることです。
目的地が決まっていないと、世界の中で自分を意味づけることが難しくなります。
もちろん、行き先が決まっていないので「道筋」も考えようがありません。
しかし、この選択に囚われ過ぎると、目的地にいる自分をゼロとして考え、「今ここ」の自分をマイナスとして捉えてしまうことになります。
つまり、目的地に到達するまでは、「今ここ」の自分をずーっと否定していることになってしまうのです。
僕は、最も大切な選択は、現在地の選択だと考えています。
・今、私はどんな気分でいようか
・今、私は何を信じていようか
・今、私はどんな自分になろうか
今は、
「いい気分でいよう」・「悲しんでいよう」・「今○○を信じていよう」・「ウダウダ悩んでいよう」・「自分を勇氣づけよう」・「静かな自分でいよう」 等々
ポジティブでもネガティブでもいいのです。
今の自分の在り方を
自分で決めるということが大切なのだと思います。
一般的には、しっかりとした「目的地」を設定することが、
人生を有意義に生きていく上では重要であると考えられてきたのではないでしょうか。
なぜなら、
「目的地」を決めると、「現在地」が定まり、「道筋」が見えてくるので、
自分の進む道が明確になるからです。
だけど最近、僕はよく思います。
明確な「目的地」を決めて、それに向けて情熱を持ち続けるというのは難しいな…って。
そうやって、成功を収めている人はたくさんいると思います。
だけど僕の場合、そのような進み方にこだわると、かえって自分の道が見えなくなってくるのです。
だから僕は、目的地ではなく、「現在地」を先に決めることにしました。
「今、○○な自分でいる！」
そうすると、その時の氣分によってやりたいことが出てきます。
そして、それをやっていくと、不思議と自分が望んでいた方へ向かっているみたいなのです。
この進み方は、
誰よりも高い目的地に誰よりも早く辿り着きたい、という人には向いていないかもしれません。
だけど、
リラックスして目的地までの道を楽しんで歩みたい、という人には向いているかなと思います。
これは、「目的地」を基準にして進むのではなく、「現在地」を基準にして進むということです。
そして、こんなふうに人生を歩ける時、「～ねばならない」という思いから解放されやすくなり、心身の不調とも縁遠くなってくるのではないかなぁと思っています。
今回も最後までお読みいただき本当にありがとうございました。
『こころ整体院』ウェブサイト： http://kokoroin.com/