こんにちは
埼玉 心屋流カウンセラー
晴れる屋まゆこです





ある日突然、親がガンで余命を言い渡され
しばらくブログをお休みしていましたが、(なのにアクセス数が上がっていたありがたさ)
誰にでも訪れる「死」とリアルに向き合い、
「究極の状態」での心の動き、
その間の人間模様、
その間の出来事を私なりに記録
しておこうと思います。




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〜 絶望の中で見えた光 〜



親の余命告知を受け、最悪な心持ちで、
それでもやることやっておこう!と、
弟と一緒にお金の書類の整理をしてみたら、さらに落ち込んだ、、、という、




またもや眠れない夜を過ごし、
それでも思考は「なんとかしよう」ともがいていたのか、早朝から隣部屋で寝ている弟のところに行き、「なんかの名案」を喋っていた私。




弟には、「朝から、晴れる屋まゆこに起こされた」とシャレを言われつつ、、、きっと、思考の切り替え的なこと言ったんだろう私、内容は「お母さんが、やらなくちゃいけない!と思ってること書き出そうよ!頭の整理しようよ」的なこと。



そういう自分の頭は暗黒に染まっていたけど。





とにかく、とにかく、
「深刻」っていう、いつ覚めるとも分からない悪夢の中をずっっともがいている感じだった。





そして今日は、弟のお嫁さんが来る日。



午前中から母のお見舞いに行き、近くでランチするも食べ物が喉を通らない。
睡眠不足と精神的なもので、身体はちゃんと反応してるんだな。



それから午後、母の友人のところへ行く用事があったので弟と父と行くも、母の友人が泣き崩れる様子を見て、この悪夢が現実なんだと胸にどんよりとしたものが広がった。




海の波が押し寄せるように悲しみの感情がブワっと出てくる。何度も何度も。
これからのことを考えると耐えられず、以前お世話になっていた座禅の師匠である和尚さんの奥様に電話した。




なぜなら奥様は、いつかこうおっしゃっていたことがあったから。



「ガンで死ねるなんて幸せよ」と。




わたしは、元来怖がりでビビりだ。
まだ未体験のことに慎重だし、だからこそ念入りに理論立てたりするんだろう。




だから座禅の後に聞く奥様の死生観に、いつも安心していたんです。
それはとっても明るいもので、「人は死への引き金があってね、それが寿命なの」と明るく話してくれるその内容は、




いろんな人の死の間際や再生した人の話しまで、「穏やかに見送ってあげればいいだけなのよ。怖いもんじゃないし、余命って言ったって、どうなるか分からないんだから。ガンだってすぐ死ぬんじゃないからやることやれるし」ということだった。





死の恐怖の中で聞く、物事を明るくとらえる話って、どれだけありがたいか身にしみて分かった。
ただただ暗黒をさまようより少しだけ自分で取りに行くと光が射し込むことも。





その日、東京から義妹が来て、入れ替わりで弟は帰って行った。




私一人だったらホントどうなっていたんだろう。介護が必要な父と、衝撃を受けたばかりの私だけでは乗り越えられる気がしない夜を、弟と義妹が居てくれるだけでどれだけ心の支えになったか。



その夜、義妹が実家の冷蔵庫の中にあるものでササっと夕食を作ってくれて、中でもあの時のお味噌汁の美味しさが忘れられない。




心からホッとしたというか、何とも言えない美味しさだった。ありがとうありがとう。何度も心に思いつつ、二人で夜な夜なずっっとお喋りしてた。




頭の整理するには「お喋り」が一番いい。
心を少し落ち着かせるためにも。



特に義妹とは、お互いの子どもが小さい時に実家で数週間も一緒に過ごしたことがあるし、毎年会ったりしてかれこれ17、8年の付き合いだ。



感性が合うというか、話が合うし、何よりも一個人として付き合える。気持ちがピタっと合って「分かり合える」感覚がある。
この日も、
「ねねーちゃんと出会えて本当に良かった。もし〇〇と離婚するようなことがあっても、ずっと付き合いたい!」と、




弟の姉としては少しヒヤッとしつつ、長年の友人として嬉しい告白もされたり。




そう、私の夢は家族親族「全員」がフツーに付き合えること。
昨年のお正月に、関西に住む長男である弟家族のところで兄弟三家族11名でワイワイと1週間も一緒に過ごしたことは本当に夢のようだった。




なぜなら心理カウンセラーになってしみじみ思ったのだ。
全てのベースは「家族」なんだ、と。
そして自分の幸せとは、周りにいる人が幸せじゃないと成り立たないということも。




この夜、義妹とたくさん喋った。
不安な心が段々と解放されていくことを感じながら。



でもその翌日は、さらなる主治医の話が待っていた。そう、「今後の治療方針」について。




またもや未知の世界。


けれど、この時にもさらに!「同じ出来事が目の前にあっても気分が180度変わる!」という体験をした。セカイがひっくり返った瞬間だった。




つづく。