この4月に小学校入学のお子様をもつ
お父様・お母様に向けてのブログ、

先週からの続き、第10回目は、
学習とはインプットとアウトプット
をお話します。



こちら

「あなたの役に立ったらいいな~」

公認心理師、元小学校教師
ふわりの気まぐれページです。



学校の授業は、インプットとアウトプットで
成り立っています。



インプットとは知識を得ること
つまり、教科書を読んだり、
先生から説明を受けたりすることですね。

それに対して、
アウトプットとは、得た知識を表現すること
つまり得た知識を使って問題を解いたり、
物事をなしたり、
考えや感想を発表することも
アウトプットの一つです。



なので、前に聞いたことある、
読んだことある、見たことある、
と言うのは正確に言うと知識ではありません。

何となく「知ってる」状態です。
使えないものだからです。



知識とは、「使える状態」であることが大前提

そして、それを使って
いろいろな問題を克服したり、
自己成長に役立てていったりすることで、
知識が知恵に変わり、
「頭がいい」ということになります。




テストでいい点を取ることが
目的ではないのです。

生活に取り入れて、問題を克服し、
よりよく生きることが知識を得る目的。


お父様・お母様は、
まず、それを理解してください。

理解できたらお気づきになるはず。
知識ってアウトプットこそが大切だと。



そして、そのアウトプットの場って、
学校よりも家庭の方が多いんですよね。

学校は、授業・授業・授業、
で子ども達が縛られているからです。



アウトプットの第1段階、
それは得た知識を定着させること。


これは話をすることで思い出して、
定着させることができます。



お父様・お母様がするのは簡単なこと。
「今日、学校で、どんなこと勉強した?」
そう問いかければいいだけなのです。

お子様が話をするようであれば、
きちんと聞いてあげましょう。

話をしなくても、
1時間目はあれして、
2時間目はこういった勉強して、と、
お子様の頭の中はフル回転。

表に出さない、と言うことで
やや弱くはありますが、
それでも「思い出す」と言う
アウトプットはしているのです。

おしゃべりしやすいように、
「1時間目は国語だったよね」とか、
「〇〇ちゃんの好きな音楽があったよね。」なんて言う
言葉がけも有効です。



第2段階は
気づいて考えさせる訓練です。

宿題や家庭学習を使います。



宿題はその日に学んだことや
数日前の授業でしたことが出ます。

勉強したこれを使えば簡単に解けるんだね、
と、知識の使い方に気付かせ、
じゃ、こっちの問題はこれを使ったらどうか、
と考えていく、と言うこと。
応用させる、と言うことなのです。



これは、お父様・お母様が
お子様の勉強につき合うことでできること。

もちろん自分の力で宿題を済ませられる子は、
すでに応用力があるということなので大丈夫。



第3段階は実生活に役立てること。
これはお手伝いをさせることで実現できます。



買い物に一緒に行って、
買うものを取ってこさせたり、
お金の計算をさせたりする、

看板やポップを読んでみる、
ポップの意味を考える。

洗濯ものを一緒に干して、
太陽の位置を確認する、
日の光の暖かさ(暑さ)を感じ取らせる、

夕食の支度を手伝いさせながら、
「量」を感じ取らせたり、
分ける概念を理解させたり…。

学校ではできない学習です。
同時に勉強の必要性は
ここから感じ取るということなのです。



そう、勉強だけしていればいい、とは、
日常・手伝いと言う
せっかくのお子様の学習の機会を
奪ってしまっているのです。

しかも、1番大切な部分を、です。
もったいないとしか言いようがありません。



アウトプットがあってこその学習
肝に銘じてくださいね。



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