この4月に小学校入学のお子様をもつ
お父様・お母様に向けてのブログ、

第9回目はお父様・お母様が、
お子様に学習習慣を身につけさせる時、
気をつけるべきこと
、をお話します。



こちら

「あなたの役に立ったらいいな~」

公認心理師、元小学校教師
ふわりの気まぐれページです。



先回のブログでもちらりと書きましたが、
知識を習得する場合のお子様の心理状況は、
無自覚ながらも
安心・安全な環境であることを感じ取ること、
なのです。

これは考えればわかりますよね、
極端な話、戦場で
九九を覚えている暇はないってこと。



そして、当然のことながら、
お子様にとって1番安心・安全が感じられるところは、
お父様・お母様の傍らなんです。


なので、低学年の担任の先生たちは、
ウザいぐらいに
「お父様・お母様がお子様の宿題を見てあげてください」
と言うわけです。



塾に任せっぱなしにしているお子様、
テレビ・ビデオ漬けにされてしまっているお子様、
最近では学習プログラムのある
パソコンで勉強しているお子様、

もちろん、学習そのものはしているので、
ある程度は成績伸びます。

しかし、どこかで伸び悩んできてしまいます。



その時、お父様・お母様の介入があれば
また軌道に乗る
のですが、

それがないと
「こんなはずでは…」と言う結果に
終わることが多いのが事実。

そう、最近の傾向として、
テレビ・ビデオやパソコンによる学習に
頼るお父様・お母様がいらっしゃいます。

だけど、それは
あくまで補助的な学習だということを
理解しておいてください。



理由は3つ。



第1に、〇か✕か、
よいか悪いかの2者選択学習では、
思考能力は育まれません。


合っていた、間違っていた、
と言うゲーム感覚的な結果だけに終わり、
理由を考える間がないからです。



ちょっとした疑問や、
「え?なぜ?」と言うような
お子様の知的好奇心の揺らぎに、
機械は応えてくれません。

学習というのは、
合っていた、間違っていた、
と言うことよりも、
「なぜ?」「なに?」という疑問から始まり、
広がりを見せるのです。



第2に、知識は人とのふれあいで
積み重なっていくものだからです。


あの人のようになりたい
と言う憧れから知識を得ようとしたり、

この人はこういうけれど、
私の意見はちょっと違うな、調べてみよう、
と言うところから習得したり、

その人の知識をそのまま受け継いだり、

人を介するって、
知識欲を掻き立てるもの
なのですよね。



たとえば、お父様・お母様にも
心当たりあるはず。
大好きな先生が教えてくれる教科には
興味を持ち、成績が上がったっていうこと。

知識は「人」なんです。



第3に、アウトプットしてこそ
知識は定着するということ。


これについては、
また次回詳しくお話させていただきたいと思います。



いずれにしろ、「忙しい」と言う理由で
お子様から「逃げ」ないでください。

学習習慣をつけさせる低学年うち、
人生80年のうちのたった1年半~2年間、
お子様に
ほんの30分付き合ってあげてください。

低学年の宿題なんて、
30分あれば片付いちゃいますから。



お子様が自分で勉強していくタイプなら、
お父様・お母様はそばで読書したり、
座ってできる家事をこなせばいいのです。



お子様にとって、1人勉強は難しいのであれば、
問題を解いている姿を
うなずきながら見守ってあげてください。

お子様が助けをこうまでは、
手出し口出ししないこと。
自主性をそぎますからね。



学習だけではありません、
子育ての主役はお父様・お母様です。

なのでビデオや機械に任せない、
それを忘れないでくださいね。



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お聞きします。
お気軽にお問いあわせください。



あなたの心、ふわりと軽く♡



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