この4月に小学校入学のお子様をもつ
お父様・お母様に向けてのブログ、
第8回目はお父様・お母様が、
教育の「旬」を理解しておく、と言うことです。
こちら
「あなたの役に立ったらいいな~」
公認心理師、元小学校教師
ふわりの気まぐれページです。
まずは教育にも
お子様の発達に合わせた「旬」があるって
ご存じでしょうか?
小学校で学ぶ事柄は、
この教育の「旬」に合わせたものになります。
例えば算数で使うコンパス。
親指と人差し指の腹を使って、
くるんと回し、きれいな円を描きます。
これ、小学校1・2年生できちんと使うのは、
指先がそこまで発達していないがため、
ものすごく難しいのです。
3年生から使える子が増え、
4年生では大体の子が使えるようになるため、
指導も3~4年生になっています。
では、小学校1~2年生では
どんなことをするのか。
もちろん基本的な知識を身につけるのですが、
それよりも重要なのが、
学習習慣を身につけていく ということ。
学習習慣なんて、
本人が自覚しないとなかなか身につかないし、
受験を目の前にしたら
否が応でも勉強するでしょ?
なんて考え方は捨ててくださいね。
習慣、とは、
頭で考えることではありません。
頭で「いい」「悪い」を考えるより先に、
体が勝手に行動しちゃうことなんです。
頭で「いい」「悪い」を判断してから行う行動には、
「見栄」「褒められたい」「自己陶酔」などなどの
余計なものがもれなくついてくる、
と言うことは、内に抱えている気分により、
なかなか作業が進まず、効果が違ってくるというもの。
それに比べて、
身体が勝手に行動しちゃうのは、
そういった気分に害されず、淡々と始めてしまう。
多少「やだな~」とか
「さぼりたいな~」と思うところはあっても、
習慣化していると
反対にやらないと落ち着かなくなるわけで、
始めちゃうんですよね。
これが「作業効果」となり、
していくうちに気分が乗り始めて、
いつの間にか熱中することが多いのです。
「作業効果」とは、「作業興奮」とも言い、
やる気が起きなくても、とりあえず作業そのもの、
あるいはその作業に関することをやり始めると
やる気の元の「ドーパミン」と言うホルモンが脳内に出て、
がぜん張り切りだしてしまう、という心理学的作用。
人間ってほんと不思議です。
学校へ行く→授業を受ける→強制的な学習→学習習慣
これを小学校入学後から習慣づけるので、
大半の子ども達は何の疑問も抱くことなく、
その後の9~18年間、
浪人や留年をするともっと長い間、
学校生活を送れるのです。
そして1年生で毎日出される宿題は、
単に復習して知識を定着させたり、
理解を深めたりするだけのモノではなく、
家庭での学習習慣を
身につけさせるものなのです。
1年生の子ども達は
「入学」と言うイベントを通じて、
やる気みなぎっている状態なので、
教師としては、
そのやる気を見逃したくはないのです。
行動が習慣化されるには、
3週間必要と言われています。
まぁ余裕を見て1か月ですね。
つまり、入学直後の1か月、
4月うちに学習習慣を身につけるよう、
ご家庭で声をかけたり、
おだてたりほめたりしてください。
この時、けっして怒らないように。
怒るとお子様に恐怖心が出てしまって、
楽しいはずの「知識を得る」行動が
不快なものに変わってしまい、
習慣化を妨げます。
いい習慣を身につけさせましょう。
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