日本カウンセリング学会静岡県支部主催の講演会に参加しました。
久里浜医療センター三原先生のご講演で、コロナ禍で2度の延期を乗り越えての開催となったとのこと。
いろいろな配慮がされていて、安心して参加させていただきました。
 
久里浜医療センターは、2011年に日本で初のインターネット依存外来ができた、日本で最先端の病院です。
院長先生始め、ドクターの方々がよくテレビにも出られていますし、書籍も数多く出版されているので、ご存知の方も少なくないと思います。
いろんな所で精力的にご講演をされている印象もあります。
私自身も久里浜の先生のお話を伺うのはここ数年で3回目で、情報のアップデートができました。
 
一番依存しやすいオンラインゲームは、ますます間口が広がり、年齢層が幅広くなると共に、
私たちの脳を夢中にさせる要素が、さらに強まっています。
最近は、様々な動画サイトに投げ銭システムがあり、そこに依存したり、金銭をつぎ込んでしまう人が年齢に関わらずいることを
伺って驚きました。
 
決して、ゲーム自体を批判するつもりはないし、ゲーム会社を糾弾するつもりもありません。
ただ、利益追求が優先されて、依存に対する対策は遅れていることは否定できないと思っています。
 
誰が悪いわけでもないから、ゲーム自体が悪なわけでもないから、
だからこそ、難しさもあるのですが、私たち大人が本気で考えて、子ども達の使い方(もちろん、大人自身もですが)を
適切に管理しなくてはならないと思います。
 
特に、幼い頃から与えることは依存しやすいと言われています。
「ゲームくらい」ではなく、脳の神経細胞が死滅することもある「ゲーム障害」について、
もっと大人が知り、子どもたちの脳を守っていかなくてはなりません。
 
ゲームをやってはいけないわけではない。
動画を楽しむのもいい。
インターネットは私たちの生活になくてはならないものになっている。
スマホは、ますます低年齢化し、1人1台以上の時代。
 
でも、それら以外にもたくさん好きなことを、楽しいことを、ワクワクすることを持つこと。
心を豊かにするような体験をたくさんすること。
とにかく「バランス」が大切だと、心から思います。
 
「ゲームくらい」と思って様子を見ていたのでは、遅いかもしれません。
「ゲーム障害」になって、久里浜医療センターのような最先端の病院に遠方から来てくださっても、すぐに改善するわけではないんです、
とおっしゃっていたのが印象的でした。
ドクターの方々の葛藤も伝わりました。
 
インターネットにコントロールされるような日本にしてはいけないと思います。
 
ありがとうございました。
「子どもの笑顔とイキイキは、大人のイキイキから。」
こころの里カウンセリング 代表
 公認心理師・スクールカウンセラー・感性Artコーチ
   山﨑里美(*^-^*)