何で生きなきゃならないんですかねえ?
20代の頃、自分が、生まれてきたからには何か使命があるはずだと思っていた。だから、それを追い求めていた。意識的にも、無意識的にも。「何で生きなきゃならないの?」という質問は、通信制高校の教員時代から、何度もされてきた。30代の頃は、どちらかというと年上として何か言わないとという気持ちが大きかった気がする。そのときに生徒達とどのように話したかについては全く覚えていないが、私の考えとしては、「人の役に立つため」「魂を成長させるため」という感じだったと思う。40代になると、それに加えて「楽しむため」というのも大事に考えるようになった。やっと好きな仕事に就けるようになり、公も私も楽しみたいと思うようになったのだと思う。そして、50代の今。その質問に答えられない自分がいる。「……何でだろうね、私もよく分からない」と。大きな理の中では、この世に生を受けた以上、自分の人生を全うしなくてはならないのだろう。そこには、人智を越えた何かがあるのかもしれない。だから、分からなくなっている。「何で生きなきゃならないんですかねえ?」と聞かれたときに、薄っぺらい言葉を使いたくない。自分の気持ちとずれることも言いたくない。そうなると、今は、「分からない」と……一緒にあれこれ考える。私個人はどうだろう?なぜ、生きている?たぶん、今の私の生きる意味は仕事だ。スクールカウンセラーとしての仕事、スクールカウンセリングに関わる仕事。悩みや葛藤、不安がない人生などない。解決できることもあるかもしれない。でも、すぐには解決できないこともあるかもしれない。……やっぱり、成長すること。何だか分からないけれど、成長し続けたいと思う。何だか分からないけれど、それは魂が望んでいることなのだと感じる。ありがとうございました。「子どもの笑顔とイキイキは、大人のイキイキから。」山﨑里美(*^-^*)