月に一度は地元ラジオの日。今回も残念ながら、リモートでの参加となりました。

 

今日は、中学1年生女子のお母さんから、

「娘はたいへん几帳面で、整理整頓などしっかりするのは良いところなのですが、友達にもそれを求めるので、

少々煙たがられているようです。本人は悪いことはしていない!と強気ですが、それでクラスで浮いてしまっても

困るなあと親としては悩むところです」というご相談でした。

整理整頓ができないというご相談はとてもよくありますが、悩みは多様ですね。

 

お母さんが書いていらっしゃるように、整理整頓がしっかりできるのは大事なことで、強みですよね。

もしかしたら、これが将来の仕事に繋がることがあるかもしれません。

 

「友達にもそれを求めるので、少々煙たがられている」とのこと。

整理整頓されていないと自分自身が心地悪いことや、整理整頓されていた方が相手も気持ちがいいだろうという

思い、整理整頓すべきという思い、その他いろいろあるかもしれません。

 

実は、このように「~すべき」「自分は正しいことをしている」という思いがとても強いお子さん、

正義感とも言えますが、それがとても強いお子さんはよくいます。

小学生から専門学生までいます。

適度な正義感は大切なものでもありますよね。

 

でも、このように、やや強すぎてしまうと考えられる場合、成長過程で学ぶことは「調和」だと思います。

個人差はありますが、中学生以上になれば、「調和」について話すとそれぞれに気づくことがあるようです。

 

正義感自体は、もちろん悪いことではないのですが、それで周りとうまくいかなくなったり、本人が苦しんでしまったり、

あるいは周りを苦しくしてしまったり、ということもあるのは事実です。

 

でも、親御さんが、そのことを分かってほしいという気持ちから、子どもに伝えようとしても、たぶん

今は分からないか、あるいはかえって「~すべき」「自分は正しい」という思いを強くしてしまうのではないかと

思います。

 

これは一般的な大人にも言えることですが、特に思春期ですからよくあることです。

 

さりげなくお母さんの思いや考え方を伝えるのはもちろん良いと思いますが、

今は見守って、子どもが気づくのを待つことがとても大切です。

 

まだ中一ですから、これから他者との関わりで、何となく違和感をもつことが出てくるかもしれません。

そんな時に話せるように、「何かあればいつでも相談にのるよ」という関係作りを、引き続きしておくことが

大切だと思います。

 

まずは、自分で気付いて、「整理整頓した方がいいと思うけれど、それは相手の自由」「だから、人には求めない」という

選択肢も持つことができるようになるといいですね。

 

ありがとうございました。

「子どもの笑顔とイキイキは、大人のイキイキから。」

こころの里カウンセリング 代表

 公認心理師・スクールカウンセラー・感性Artコーチ

   山﨑里美(*^-^*)