昨夜、キッチンでのこと。

 

夕飯を終え、私はキッチンで果物の皮を剥いていました。

するとそこへお弁当箱を持ってやってきた息子。

 

 

先日使ったお弁当箱を洗っていなく

それを洗いに隣にやってきました。

 

 

 

 

 

 

数日前から、「ねね、お弁当箱洗ってないよ?」と

私は声をかけていました。

 

 

 

入学式から1週間は学校へ通うことはできたものの

今週から休校になり、お弁当はつくらない。

だからなのか、後回しになっちゃう気持ちも

よくわかる。

 

 

 

 

彼とは、高校へ入学したら

 

「お弁当箱は自分で洗うこと。

洗っていなければ、翌日のお弁当はいらないという事。」

 

という、ルールを決めました。

 

 

 

 

 

 

食べることが好きな息子にとって

お弁当がないなんて死活問題だ、くらいなのだろうと考えられます。笑

 

 

給食より、お弁当は嬉しいらしい。楽しみならしい。

 

 

忘れることなく、毎晩 お弁当箱をせっせと洗う姿がありました。

 

 

 

 

 

 

 

昨夜、キッチンに立つ私の横で、お弁当箱を洗い出した息子

 

 

はっさくの皮を剥いていた私、

そこへ、お弁当箱のランチベルトをポンと投げた。

 

 

 

ランチベルトは カットボードのみかんに触れて

私は、「えーーーー!」となった。

 

 

 

「ねね、ちょっと〜〜

ちょっと考えてよ〜

剥いたみかんに付いちゃったじゃない?

ベルトに みかんの匂いがつくよ。

それって、嫌でしょ〜」と言うと

 

 

 

 

『え?そお?いい匂いじゃん。

みかんの匂いって、いい匂いだよね。』と返ってきた。

 

 

 

 

え?滝汗

 

 

 

・・・。

 

 

 

 

数秒、固まる私。

 

 

 

みかんの匂いがいい匂い??

 

うんうん、確かにそうね。

いい匂いだね、ママも好きよ。

 

 

いやいや、でもちょと まて。笑

 

 

何かがズレているぞ。

 

 

 

私が言いたいのは、そこじゃない。←かなり冷静。

 

 

 

 

「みかんの匂いが、ここに付くのは嫌じゃないの?」と

改めて、訊ねてみた。

 

 

 

『ううん、嫌じゃないよ。いい匂いが付くのは嫌じゃないよ。』ときた。

 

 

 

 

へぇーーーーーーびっくりびっくりだよ。

そうか〜〜〜!

なるほど〜〜!

 

 

 

 

 

たしかにそうよ、

みかんの香りは、いい匂いだ。

悪くはない。

 

 

が、しかし、私は、嫌だけどなぁ…何かに付くの。

 

 

 

でも、彼は気にならないんだなぁ、いい匂いだからね爆  笑

おもしろい!

発見!!!

 

 

 

自分の中の気づいていなかったモノに

触れたような一瞬だった。

 

 

 

 

 

 

で、はたと気づく。

 

 

 

 

私が、ここで伝えたいのは

ランチベルトにみかんの匂いがついて嫌だ、ということだったのか?

 

だけではなく

 

ベルトが汚れるのも嫌だ(みかんの色は落ちずらい)けど、

 

 

これから食べるモノを

綺麗に、清潔に食べたいのだ、

 

ということだなぁ、

 

 

だから、食べ物に気を遣って欲しい、

ちょっと注意を向けて欲しい、

大事に扱って欲しいな、だったのか、

それを伝えたいんだ、私!と気づく。

 

 

 

そして、息子に

その気持を伝えてみた。

 

 

 

「これから食べるモノに、このベルトが触れる、

それを口にするのはママは嫌だな。

キミは平気?なんとも思わない?」と訊ねてみた。

 

 

 

 

すると、彼

 

 

 

『うん、そうだね。嫌だな。』

 

 

 

 

 

 

はっさくを食べる。

 

お弁当箱を洗う。

 

 

 

と、何気ない日常にある、1シーン。

 

 

 

でも、そこで動いた いくつものお互いの心の動きがあります。

日常で動く心を丁寧に見つめる、とは

とっても面倒な作業なのかもしれないけれど

自分と違う誰かと暮らしていくとは

こういう小さな心の動きを

丁寧に手に取り、積み重ねていくことなのだと感じています。

 

 

 

本当は、、の気持ちがあるのにスルーしてしまう、

見ないふりをしてしまう。

 

ま、いっか、と片付けてしまうと

いつの間にか積み重なった「大切にしたかった願い望み」が

 

私を見てーーー!と声をあげてきます。

 

 

 

 

それに気づいてあげないと

 

 

誰かを責める、自分を責める、または、黙り込む。

 

 

という手段を取ってしまいます。

 

 

 

 

ではなくて、

何か不快な気持ちが動いた時に

自分との対話を試みてみる。

 

 

 

日々、心の筋トレをする。

それは、いざ!と言う時に

本領を発揮してくれます。

 

 

 

 

私は、それを「暮らし」の中から伝えていこうとしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外側で起こっていることに揺さぶられることで

自分の奥にあったものが浮き出してくる。

今は、まさに、多くの人がそこにおられるのではないかな、も

感じてもいます。

 

 

 

日々の出来事から

自分の内側を内観する時、

 

日々の小さなやり取りから

いろんなことが見えてきますね。

 

 

 

 

 

 

 

身体を調えるのと同じで

日々の積み重ねが、心の筋力を養い、

折れない心と、しなやかな在り方をつくるのだと

私自身は実感をしています。

 

 

 

 

大切な自分をおいている日常の暮らしが

豊かに、素敵にあれるといいな、を願っています。

どんなときでも、幸せを見つけられる自分を、と願っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

*今後の講座のお知らせ

 

 

5月からスタート予定の『里塾』ですが

 

平日クラスは満席となりました。ありがとうございます♡

 

 

現在募集しているのは、日曜クラスのみとなっています。