母から子へ渡っていくもの

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昨夜遅く母から電話がきた。
いつもならば母は寝ている時間だろう頃、
ちょっとドキッとした。

 


「お姉ちゃん、へそ道って知ってる?」

 


突然のその問いに、ええっ!?となり
聞き返した。

 

 


へそ道って、あのへそ道?
入江ふーちゃんの、へそ道?

 


「お母さん、ふーちゃんって人は知らないけど、
あなたのところに、確か、へそ道の本があったことを
今思い出して。


実はね、夕方からお腹が痛くてね、
救急車を呼ぼうかと思ったほどの痛みだったの。
お腹が痛くなるなんて珍しいことで
それもね、おへその周りだけなの。


痛くて、痛くて、どうしようもなくて
布団に入って横になってたのね。
で、なぜか、急におばあちゃんのことを思い出して
”おばあちゃん助けて”って
心のなかで叫んだのね。


おへその周りを撫ぜながら
おばあちゃん助けて、なんとかして!って。


そうしたらね、
不思議なんだけど、
いま、痛くなくなってるの。


とっても不思議で、
あれはなんだったの?と考えていたら
急に、あなたが”へそ道”のこと言ってた時があったなぁ、を
思い出して、
なにかわかるかしら、教えて欲しいわ、と思って電話したの。
お盆だからかしらね〜、
おばあちゃんが何か伝えてきてくれているのかしら。」

 

 


ほぉ〜〜〜〜〜。
なんとも不思議な話しだけど、
きっと、お母さんが思った通りだと思うな。

 


ふっと、湧いたこと
なんとなく思ったこと、
それって、大事なメッセージみたいだよ。
ふーちゃんがそう言ってた。

 


お母さんが思ったとおりだと思うな。

 

 


「最近ね、お母さん自分のこと思うのね。
なんだか毎日が楽しいなぁって。
スーパーに行って、まったく知らない人たちがいる。
その人達と、ちょっと会話を交わす、
いろんな場所に行って、いろんな人に出逢うでしょ?
なんかね、この人たちとも
きっとご縁があるんだろうな、
なぜ出会っているのかな、なんて考えると
なんか楽しくてね。
今のこの時間を大切にしたいなぁ、
出会いを大事にしたいな、と思えてくるのね。


あなたが言ってたでしょ?
日常のすべてにメッセージがあるよ、って。」

 


電話から聴こえてくる母の言葉を聴いていたら、
目の前にいる娘が
何やら私に伝えてきた。

 


その姿がどこかこっけいで、可愛らしくて
電話を持ちながら、クスッと笑った。
そして、電話の向こうにいる母にも
「あのね、今ね…」と教えてあげた。

 


母は、自分の話の最中だったけれど
「あぁ、もう可愛いわね〜」って笑ってる。

 


母に伝えた。

 


「いのちの繋がりって、こういう喜びかもね」って。

 


私は、娘の笑顔に喜びを感じる。
母は、私の笑顔に喜びを感じる。
亡くなったおばあちゃんは、
母が毎日幸せを感じ、喜んで生きていることに
きっと喜んでいるのだろうな。

 

 


いのちの繋がりに手を合わせる。
喜びは連鎖されていくのだろうな。

 

 


あなたが楽しんで
笑って過ごしてくれていたら嬉しいよ。
いつの時代も
そんな気持ちな気がする。