来月、久しぶりに

ある中学校での全校授業をさせていただきます。

 

 

中学1年生から3年生までの全校生徒と

当日は、全校参観日、ということで

保護者の方もおられます。

 

 

ぜひ、全校参観日の親子授業をお願いします、との

ご依頼をいただいての開催です。

 

 

 

4年ほど前までは、小学校での授業を多かったところが

今は、中学校からのご依頼を多くいただきます。

 

 

昨年、ある中学で460名一斉に行った授業は

熱い気温の中でしたが

素晴らしい時間となりました。

 

 

 

体育館中に響きわたる

 

「いいね!!」の声。

 

 

自由に、気楽に、思い思いに自分に向き合い

100個を目標にした夢を出していきます。

 

 

 

自分のなりたい姿はなんだろう?

 

 

自分の好きなことってなんだろう?

 

 

自分の得意なことってなんだろう?

 

 

 

夢を出す、ことを切り口に

自分を知っていく作業です。

 

 

 

ある男の子の夢は

 

「くらげになりたい」でした。

 

 

一瞬、驚きました。

 

 

くらげになりたい?

 

 

そんなこと普通に言ったら

なれるわけないじゃん!と、嘲笑されそうだけれど

私は、彼に訊いてみました。

 

 

 

くらげになると、どうなるの?

 

 

 

「自由になれる」

 

 

 

へ〜〜〜!そうか〜!

自由になりたいんだね?

 

 

 

「うん、そう。」

 

 

 

くらげになりたい、のではなくて

 

自由でありたい、が見えた瞬間。

 

 

 

もう少し、掘り下げていくと

きっと、彼が大切にしていることや、背景、

望むものが見えてくるなぁを感じました。

 

 

 

 

 

”世界を自分のものにする”と夢にあげる子もいれば

 

 

 

”悪になる”という子もいます。

 

 

 

一見みたところ、

それは怖い、と思われるような言葉を連ねる子もいますが

言葉の奥に彼らが望んでいるものがあります。

 

 

 

彼らの目線で、訊いてみると

その奥には、

彼らが望んでいる優しいものが見えてきます。

 

 

 

 

学校の授業へ行き、みんなの前に立つ時

私は、いのちと向き合うつもりで立ちます。

 

 

 

高校生にもなると、超アウェイな雰囲気で

笑いにはシビア。

「え!そこ笑うとこ!」と準備していっても

 

時代の違いなのか、

いや、単に面白くない、だけなのか(笑)

笑いも起きませんので、凹みますが

その場では凹んでもいられないので前進あるのみ突き進む。笑

それすらネタにできるようにもなり

ずいぶんと鍛えられてきました。

 

 

 

彼らは、見かけはシャイな感じであっても

たくさんのことを考え、感じ取ってくれています。

私は、内側に伝えるように言葉を発します。

 

 

 

笑ってくれなくても

つまんなさそうな表情でも

必ず、心に届いている、

 

いつもそんな気持ちで立ちます。

 

 

 

 

どの学校へ行っても、最後の数分の時間は

みんなの眼差しがキラキラに見えます。

 

 

 

最後の数分間、

私は、彼らにメッセージを伝えます。

 

 

がやがや、わいわいしていた体育館が

一斉に静かになり、

 

 

何百という眼差しが

私を見つめます。

 

 

つながっている、を感じられる瞬間です。

 

 

 

君たちの中に、可能性という宝がある。

ひとりひとりみんな違う

自分が自分の人生を創るんだよ、

誰の人生でもない、親の人生でもない、自分の人生を創っていく。

 

 

そのタネは、全部自分のなかにあるからね。

 

 

 

 

私は、彼らの親でもないし、親戚のおばちゃんでもないけれど

彼らと縁あって出会った1人の大人

 

 

彼らの人生に登場したひとりの大人。

 

 

親じゃないけどさ、君たちを応援している大人のひとり、

君たちの中に、素晴らしい可能性やチカラがあることを

信じて疑わないひとり。

 

 

いま、わからなくてもいい、

いつか今日のことを思い出してくれたらいいな、

 

 

なんかおもしろいこと言ってたオトナがいたな、って。

 

 

 

いつもそんな気持ちで子どもたちの前に立ちます。

 

 

 

子どもたちへ教えることなんて何もなくて

彼らの夢を聴いて、

それいいね〜〜!すごいなぁ〜!

ちょっと詳しく教えて〜〜!って共感して、

いいねぇ〜〜!と子どもたちと一緒に仲間を称え、

 

「どうやったらできると思う?」を共に考えていく。

 

一緒に体温を上げ、楽しい時を過ごすだけ。

いつも教わって帰ってくるのが、学校の授業だなぁ、を

感じています。

 

 

 

オトナが、どんな気持ちで子どもたちを見つめるか

私は大切に伝え続けていきたいなぁ、

 

 

そう感じています。