今週 立て続けに私の前に現れた 『 旭山動物園園長先生 』
息子がお世話になっている学童の所長さんが出してくださった通信。
何日か後には、とある企画で 旭山動物園園長先生の講演会があることを知り
んっ?このタイミングで この出会いはなに?
引き寄せられるように足を運んできました。
旭川にある かの有名な旭山動物園の園長先生の
『 個性 』と題するエッセイを 学童の所長さんが通信に載せてくださいました。
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オオカミをはじめ、社会性を持ち群れをつくり生きる動物は、
群れの中で 「みんなが仲良くよこ並び」という意味で平等に生きてるわけではありません。
群れの中には上下関係や役割があり、幼い頃の遊びの中から
分相応を身につけていきます。
たとえ相性が悪くても、それぞれが相手の存在を認め、
群れの中で生きていきます。
どの立場同士でも、常に気持ちを確かめ合うコミュニケーションを取り
社会を守り生きていきます。
それは どんなに強くても一頭では生きていけないからです。
個の権利や平等といった言葉だけが切り札のように使われる社会になりました。
学校でも 「仲良く」 「平等」といった切り札から
「徒競走で順位をつけない」 「学芸会ではみんなが桃太郎になる」といった
話を聞くようになりました。
順位をつけない、みなを同じに扱う、それは一位には一位の価値が
六位には六位の価値があることを理解しない大人のエゴなのではないでしょうか。
それは、子どもの個性を伸ばす芽を、可能性を伸ばす芽をつみ取っていることに
なるのではないでしょうか。
命は、次の代につなぐためにも存在しています。
今を生きるものが今をとりつくろうことだけを考えるようになっては 未来はありません。
子どもより、まずは大人がしっかりとした自信を持たないといけないのではないでしょうか。
喜怒哀楽があり、たくさんの人と関わりを持ってしっかりとコミュニケーションを
取れると生きている実感がわき、自分の居場所が見つかるはずだし
夢を見つけられるでしょう。
個性を大切に育てること、どのように生きるか、それが
「 命を大切にする 」ということだと思います。
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このエッセイを読んで、とても共感しました。
大人が変わらなければいけない。
何を大切にして生きていくのか、大人の私たちが
次の子どもたちに何を残し 伝えていくのか
ひとりひとりに ちゃんと輝くものがあって らしさがある。
子どもたちにも、そして私たち大人も自分らしくあっていい。
私は 私しかいないのだから…
子どもたちへ渡す いのちのバトン。
しっかり渡したいなぁと思います。