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セルフコントロールは正しく行うことで、生活上の支障となる問題を事前に防ぐことができたり、個人の価値を大切に守りつつ、豊かな生活を送ることを可能にしています。
反対に、セルフコントロールを誤った方法で行い続けてしまえば、問題を増やしてしまったり、さらに拡大してしまう可能性もあります。
そんなセルフコントロールはセルフケアを取り組むために重要な役割を占めており、社会に適応していくためにも大切な要素の1つでもあるでしょう。
そのため、今回はセルフコントロール全般に共通される、取り組む中で発生しやすい留意点について触れていきたいと思います。
制御行動の過剰性
セルフコントロールの中には、価値観を反映させるためのものや、建前上の心的表象をつくるなど、その種類はとても多くありますよね。
そして自身を制御して適応的な振る舞いを行うために、目的の関連ある目標を立てたり、それに対する計画を立てていくことが一般的ではないでしょうか。
例えば、多くの方が経験したことである食事や運動といった体型に対して働きかけるのも、セルフコントロールの1つですよね。
他にも、学校や職場などの社会環境に合わせた身だしなみを調整したり、対話を行う際の感情表出の程度やその態度を抑制することも自身をコントロールをしている代表例です。
このように自己を主体とした視点に合わせたものと、他者を主体とした視点に合わせたものがあり、多くの場合は,その状況に合わせて両方のバランスを保つことで日常を送っているのが基本的ですよね。
そして、今お話したような手軽でかつ効果を比較的感じやすいセルフコントロールは特に、気を付けないと問題を形成してしまう危険性もあります。
例えば、食事制限などはダイエットが目的の場合、体系の変化や体調面といった比較的効果を感じやすく、それなりの成果が出ると,その成果が行動の強化因子となって食事制限の行動を強めてしまうことが多くあります。
こういった場合には、食事を制限するコントロールの過剰性にも繋がってしまい、また取り組み難度が低く手軽に取り組めるために、行動の強化がなされやすい点がポイントです。
特に、外見の変化といった客観的に認識されやすいものは、他者からの干渉を受けやすいこともあり、その干渉によって行動が強化されやすい点も特徴的でもあります。
恰幅の良い方が食事制限のコントロールを取り組み、成果として体系に変化が出たときに、他者から褒められることはよくありますよね。
褒められることによって快情動が活性化し、そこで効果の実感と同時に楽しさや嬉しさ、そして褒められることへの欲求を満たすために取り組みを頑張ろうと思う認知が活性され…
結果的に食事制限を継続あるいは増加していくことが多くで見られる過程です。
また、失敗によって否定されるといった逆の場合にも、「見返したい」などといった行動強化の因子として認知が活性化することもあり、いずれも他者からの干渉には自己に何かしらの影響を与えています。
このような多くの要因によってセルフコントロールの強度は変化しやすいと同時に、その要因によって内的な領域 (感情や認知など) に影響を与えることも多いでしょう。
褒められる=良いこと+嬉しい
↓ ↓
「もっと頑張るべき、そうでありたい」
といったような個人の特性である思考・信念にも影響を与えやすく、意識をしていなければ、その思考・信念に偏りが発生してしまうことも少なくはありません。
上記のような自身の状態や、計画に沿った基準や一般的基準を無視した信念 (平均体重であるにもかかわらず、痩せて褒められることはいいことだから、もっと頑張る) が形成してしまえば…
その信念に沿った不適応な行動を取り続けるキッカケともなり、結果的に過剰なセルフコントロールへ繋がってしまったり、身体面・精神面に不調が表れることもあるでしょう。
そのため、セルフコントロールを行う際には、様々な要因によって制御行動が強化されることがあると知っておき、意識的に客観性を大切にしつつ、過剰性を防いでいくことが重要となります。
特に、人は自分自身の意志よりも、環境である他者による干渉を重視しやすいことがあるのもポイントです。
状況や場面によって、これらには少し異なる部分もあるものの、環境の影響は想像よりも大きいものが多いため、過剰性を防ぐためにも他者の干渉についてを知っておくことも大切です。
実際にはどの程度影響を受けているのかを知るには、今までの生活の中で、他者から受けた評価や相互的な関係によって形成された行動など何かしらを思い出してみると、他者の干渉による影響を面白く理解できるので、ぜひ試しにやってみましょう。
強迫的な計画性
セルフコントロールを行う際には、そのために行う計画を立てることが多いと思いますが、計画には制御行動を制御する役割であったり、行動の積極性や志向性を高める効果などがあります。
実際にコントロール課題を取り組む前に計画をあらかじめ立てておくことで、前述の過剰になりやすい要因に曝された場合にも、ある程度の計画を立てておけば、それが抑制力となって過剰性を防いでくれることも多くあるでしょう。
そして、現実的で想像しやすい目標や計画を立てておくことによって、その目安に向かい行動を行うことができるために、意志を持って取り組めると同時に、そこへ向かう心的エネルギーがやる気を引き出すものとなります。
もし計画を立てずに取り組む場合には、一貫した制御行動を取り組みにくく、自身が向かっている先々が明確に見えないために、継続性が欠けてしまい,諦める原因ともなるでしょう。
このように計画を立てることの影響は、自身に大きな力を与えてくれて役立つことも多くあります。
一方、これら計画のルール・制約などに縛られすぎるような強迫的な計画には注意が必要になってきます。
強迫的な計画は、言い換えれば束縛性が高く支配的な性質を持った計画となり、計画通りにならず失敗してしまった場合や、定めた道を逸れてしまった場合のショックにより、問題を形成させてしまう原因になってしまいやすい性質を持っています。
一般に、「~しなければ」といった強い制約が強迫的な性質を持ってしまいますが、潜在的な目標に対する意志力や、計画に向けた重要性の認識の程度なども大きく関係を持っています。
そのため、個々人の特性に合わせた計画を立て、計画は暫定的なものであるという理解と、状況に応じて適応的に修正されていくものである理解をしておくことが大切です。
強迫的な計画になりやすい完璧主義傾向が高い人は特に、上記のように計画は予定であり、少なからず計画通りには行かなくても問題ないことを事前に知っておくことから、計画を柔軟に設定することが効果的でもあります。
反対に、計画に対する意志力や、実行に対する意識が低い傾向がある人は、通常よりも少しだけ制約のある固定的な計画を立てておくことが良いこともあるでしょう。
いずれにしても、目標を達成するためには、開始から現在の自己を観察してみて、そのときの状況に合わせて,より適応的な計画に随時修正を加えていくことが大切になります。
自己を観察をするのは難しいと思われるかもしれませんが、日記のように計画の進行度や行き詰っている点などを書き残して、目に見える形に整理しておくことがオススメです。
自身で実際に確認することができれば、以前との比較も行えるために調整を行いやすく、成果を確認することで意欲の向上にも繋がります。
ちなみに私の場合は、少し緩めの計画を立ててしまうと後回しにしてしまう傾向が顕著なため、段階的な達成地点と計画のルールをしっかりと決めて取り組むようにしています。
そして、失敗や計画から逸れた場合には、その要点を確認するとともに、その地点の状況に合わせた計画を暫定的に決めて取り組むようにしています。
何らかの計画を設定し、実際に取り組もうと考えている場合には、その計画の立て方や影響にも気を配り、自身に合った計画を立てることを心がけましょう。
そして、こうしたセルフコントロールには、問題の発生と維持の要因を形成してしまう注意点があることも覚えていただければと思います。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました