2019年11月16日(土)
兄が緊急入院してからの話。
全く書いていなかったので、そろそろ書いていこうかと思います。
10/1の市立病院の外来受診から緊急入院となり、
実はまだ入院しています。
脳神経内科で、まずは
○ソル・メドロール(ステロイド)
○献血グロベニン(人免疫グロブリン製剤)
○ヘパリンナトリウム(血液凝固阻止剤)
の点滴が始まりました。
血圧の変動が、高い時には210低い時は50と
あまりにも波があり自律神経障害とのことでした。
ただはっきりとした病名は分かりませんでした。
でもグロベニンを使用するには、
仮診断をつけなければならないそうで
10月の時点では「慢性炎症性脱髄性多発神経炎」との仮診断。
動くことで血圧の変動が大きくなり、
脳出血の危険もあるとのことでベッド上安静。
排泄も食事も洗面・歯磨きも、全てベッド上で。
リハビリはありましたが、ベッドサイドで少し足を動かすのみ。
検査も色々したようですが、結果も知らされないまま
入院日数の制限で、10/17に地元の病院へ転院となりました。
転院の時に、病棟看護師に
「Dr.から何も話がなくて何の検査をしたのか、
どう治療していくのかも分からなかった。
病名すら分からない!
そのまま転院することになるなんて…」
と愚痴りました(笑)
地元の病院は、高齢の寝たきりの方ばかりで
いわゆる老人病院と言われている病院でした。
ここでもほぼベッド上安静。
唯一、トイレのみポータブルにしてもらっていました。
治療らしい治療はなく、水分補給の点滴が1本のみ。
リハビリは、ベッドサイドに立つどころか
ベッド上で足や腰のマッサージをするのみでした。
ただ主治医の先生は、そこでの採血結果だけでなく
前医での検査結果についても詳しく説明して下さり、
ようやく結果を教えてもらえました(-_-;)
11/5にはまた、市立病院に転院予定だった矢先の11/1。
突然、地元の病院から電話がありました。
『41°Cの高熱が出て、ここでは対応できないので
市立病院に救急車で搬送します!』と。
元の病院へ、少し早めに戻ってきました。
はじめはインフルエンザの疑いもありましたが、
血液培養の結果、セラチア菌による菌血症。
尿検査からもセラチア菌が出ました。
しばらく抗生剤の点滴があり、
併せて前回もしていたグロベニン&ヘパリンNaの点滴も再開しました。
熱発が落ち着いてからは、脳MRIや心エコー、
甲状腺エコー、採血などの検査と
歯科口腔外科で今回の感染源となり得た部位の抜歯を行いました。
そして11/11(月)に、ようやく兄の主治医から
色々な説明を聞くことができました。
検査結果が出揃い、脳MRIの結果から今のところ
ではないかとのこと。
これは、兄が14歳で発症した悪性リンパ腫の治療で
免疫力が極端に落ちたことが背景にあるそう。
大抵の人(日本人では健常者の80%以上)は、
原因となるJCウイルスに感染しているそうです。
免疫力があるおかげで、症状が出ないだけと。
兄の場合、抗癌剤治療で免疫力が落ちていたので
そのJCウイルスが再活性化して、脳内に病巣を作り
35年経って発症したのではないかとのことでした。
確定診断のためには、腰椎穿刺で髄液検査を採取して
JCウイルスのDNAを検出する方法、
また全身麻酔で脳の組織を直接採る脳生検になるそうです。
髄液検査は、東京から取り寄せなければならず、
また市立病院でできない場合は
大学病院に移って検査するとのこと。
脳生検も、全身麻酔になるので血圧が心配だったり
脳内の他の部位を傷付ける恐れもあるそう。
また脳神経外科とも話をして、進めていくことになりました。
今はこのような状況です。
これからどうなっていくのか、先が全く見えません。
もし、進行性多巣性白質脳症であった場合、
週単位・月単位で悪化していくので
通常は9ヶ月以内で死に至るとネットの情報には書いてありました。
もちろんそのことは、本人には伝えていません。
まだガラケーを使っていて、ネットで検索することもありません。
今はまだ確定していないし、知らなくてもいい情報だと思うので…
自分の体のことより、兄のことが気になり
落ち着かない日々です。
ブログも書かなければと思いながら、
更新しないままでした。
私ができることは、少しでも支えになること。
今はただ、できることをしていこうと思います。