いやな思い出を流す | 心の風景

心の風景

心のあり方や生き方をテーマとしたエッセイなどを載せていきます。同好の方と交流できればうれしいです。

 毎年「こどもの日」になると、思い出す高校時代のささいな出来事があります。なぜ「こどもの日」なのかは、内緒にさせてください😌。その思い出が愉快なものではないので、書くことで心の負担を軽くできれば、と思いました。

 

 私のいた男子高校は、いい学校ではありましたが、建前や理想や正論が前面に出たようなところがありました。多くの生徒はそれを受け流していましたが、私は共鳴したのですね。

 

 あるとき私はクラスの皆の前で短いスピーチをしました。内容は全く覚えていませんが、おそらく「世のため人のためになることをしましょう」といった、建前やきれい事のかたまりだったと思います。

 

 そのときふと気づいたことが。皆は私の方を向いていましたが、その中の1人がさもバカにした顔をして「しらじらしい、しらじらしい」と繰り返していたのです。声を上げるわけにはいきませんから、私に分かるように大きく口を動かしていました。

 

 その人にとっては私のスピーチは聞くに堪えないものだったのでしょう。ですが、そういう嫌がらせをすることはないと思うんですね。私はいやな気分になって、それは今でも心の片隅に残っているというわけです。

 

 と言いましても、私には人を責める資格はありません。たぶんその同級生と比べものにならないくらい人を不快にするようなことをしていましたから。

 

 その人とは、話したこともほとんどない程度の関係でしたが、今ごろ「高校時代、きれい事ばかり言う奴がいてね」などとブログに書いているかもしれません😅。

 

 これを書いている間、悲しい気持ちや腹立たしい気持ちが少々湧いてきましたが、それは「川」にでも流してしまいましょう。