その気になれば変わる | 心の風景

心の風景

心のあり方や生き方をテーマとしたエッセイなどを載せていきます。同好の方と交流できればうれしいです。

 昔々、大昔、塾のバイト時代。

 

 それまで勉強する気もなく、塾でだらだら時間をつぶし、こちらの注意もどこ吹く風。いつやめるんだろうと思わせる生徒が各学年に1人はいました。私はこういう生徒とは余り相性がよくないです。

 

 ところが、突然前向きに勉強に取り組み始め、こちらをびっくりさせる生徒がたまに現われます。気のせいか顔つきまで引き締まって見えます😅。

 

 これは大歓迎です。と言っても、勉強する子はよい子で、しない子は悪い子と考えているわけではありません。すべての生徒にとって勉強が一番大事とは限りませんし、しない子にもそれなりの理由があるかもしれません。たとえば親に無理矢理来させられているとか。

 

 ですが、自分から何かをやろうという姿は、すがすがしく感じるのですね。たとえやむを得ない事情が動機であっても。

 

 わけを聞いてみると、新学年になり、受験を控えて危機感を覚えたから、と言った生徒がいました。やっぱり😅。周りがいくら口やかましく言っても、最後は本人の自覚なんですよね。

 

 ですので、私は「勉強しないと将来どうなるか」などと淡々と言いますが、あとは本人に任せ、しつこく「勉強しろ」と説得することはありませんでした。「甘い先生」と生徒に言われたことが何回かあります。そう思っていた生徒はもっと多いでしょう。