あなたは化けの皮をかぶっています。よく思われるための皮。不快にさせないための皮。大きく見せるための皮。強か見せるための皮。相手を悲しませないための皮。生きていくための皮。

受け入れられたい本当の自分。

自分自身ですら到達できない奥底の至福にあなたは胸を躍らせました。あなた自身でないことを確かめながらペラペラと一枚ずつ丁寧に、取り繕った仮面が偽物であることを確認していきました。

見栄の皮、理想の皮、おそろいできた皮。全部偽物でした。どんどん脱ぎました。

最後の皮をめくった時あなたは解き放たれました。あなたの目の前に何が残りましたか。何か残りましたか。支配からの解放の先に待っているユートピア。影も形もありません。

あなたを抑圧するものがあなたを形づくり、あなたを形成していたのです。あなたを強固に固めるものがなくなれば、あなたの意識は土に染み込む水のように散り散りになってしまうのです。

確かに力はあなたに望まない形でいることを強要しました。しかし、その重荷が消えてなくなった時そこにあなたはいないのです。

逃げて逃げて逃げて。辿り着いた先は楽園ではなく、空っぽな空き地でした。あたりにはただあなたが脱ぎ捨てた皮が散乱しています。

愛は制限の中に生まれます。制限がなければあなたは自分自身もあなたの理想郷も愛せないのです。あなたは何を愛しますか。コメントで教えてくださいね!