「一人一人がオンリーワンで特別なんだ。生まれてきた時点でラッキーだし、生きてる時点でハッピーだ。」と言うようなことが叫ばれて久しい昨今です。実際にあなたは、今生きている70億人以上の中の誰1人とも同じではないし、それは今まで生まれてきた人や人以外のあらゆるものとも異なると言えそうです。そう言う意味ではオンリーワンです。また、夥しい精子の中で受精するものはごく限られていますし、そのパターン以外で結びついていたら同じ両親から生まれていたとしてもそれはあなたではなかったでしょう。また、地球上に生物が生まれる可能性も極めて低いそうです。ならば、生まれてきた時点でラッキーと言えそうですね。また、生まれてこれたとしても生きている期間よりも死んだ後の期間のほうが途方もなく長そうですね。死んだ後のことは少なくとも生きている人にはわからない、と言えそうです。すると、生きている時点でハッピーとも言えそうです。

ところが、私たちは生まれてきた理由を知りません。生きている意味を知りません。また、地球外のほとんどすべてのことを知りません。地球表面のことですら、知らないことも多々あります。また、私たちは死を恐れます。死にたくないと思うことが多いでしょう。しかし、古今東西あらゆる人が今この瞬間も老いています。死へと近づいています。死を逃れられた人は未だかつていません。死にたくて死んでるんじゃないのにね。いつまで生きるかを決めることはできないのです。人には一人一人人生の物語があります。そこに誇りを持っています。あなたの人生があなたにとってどんなに素晴らしいものであったとしても、死んだらなくなるし、おそらく死は免れないし、生きているうちも、その物語は何十億個のうちの一つに過ぎないのです。無力ですね。ちっぽけですね。

ちっぽけな存在なことを自覚して、一緒に頑張っていきましょう。