言式第二回公演
「或いは、ほら」
配信で視聴しました
公式サイトはこちら
第一回は劇場で観ることができたのですが、今回は仕事の都合で劇場は泣く泣く諦めました。
で、配信を。
美しい
演劇というか舞台作品において、美しさっていうと、見た目の煌びやかな美さや、音楽の美しさ、セリフの美しさ…など、様々な美しさがあるのですが、この作品はなんというんでしょう、
「作品の姿勢が美しい」
「その精神が美しい」
「生き様が美しい」
どう、表現したらいいのか…
とにかく、幕開けのシーンから、ひたすら美しい演劇、舞台作品を見せてくれました。
物語はオムニバス形式で進む
これは、第一回と同じ。
もちろん出てくる登場キャラクターは全く新しいものばかり。
一つ目への導入は、梅津さんが稽古始まってから書き換えたとか、他の話も途中で書き換えたとか、稽古で作り上げられて行った作品なんだなあと、聞いて(配信等で)観たことで、より楽しめました。
一つ目、二つ目…と、、場面転換のシーンは、前回作品とは一段違う感じ。
無機質なような、でも動きは役者だから有機物なわけで…というような、ちょっとなんとも言えない「演劇だああああ!!」という作りで。
最高
筆者、オムニバス劇や、普通の舞台でも、役から役へ変わる時の無の表情にする演出が好きです。
その変わる部分を見せない作りも多いですが、二人芝居ならではの、見せる切り替えが見事にハマってました。
どの話が好きか…は、人によって好みが分かれますし、最終話では、これまでのオムニバスに出てきたキャラクターが
「あ、そういうことね!」
繋がります。
オムニバスでありつつ、一つの家族の肖像、みたいな。
一つどうしてもあげるとしたら
パペットを使った喫煙所からのお話。
これよかった〜
はじめ、「梅津さんがここ最近の流れ」とおっしゃっていた、あのパペットをこの形で!
という納得と、でも、何か言式テイストで。
パペットって無限可能性あるんだなあと、改めて思いました。
布が効果的で美しい
今回はおおーーきな、舞台一面を覆ってまだ余るほどの大きな布が、あちこちでいろんな使われ方をきていました。
この演出の見せ方も、
「見事…」
そして
「布は美しいな…」
という感想しか出ませんでした。
一枚の絵としても十分過ぎるほど、舞台面が美しかったです。
あれは上げ下げする位置、本数、角度…すごいテストを重ねたのだろうと思います。
配信はその辺りも見たかったので、全景で見ました。
観終わって
はーー…いいもの観た…という満足感で、配信は何度も見ると初回の感動やイメージが薄れてしまうタチなので、一度しか観ませんでした。
この二人には、どんどん楽しく作品作りをして行っていただきたいなと。
諸先輩方にも、絶賛されていたようですし、刺激を受けない人はいないでしょうね。
自分もやりたい
何かできるような気がする
やる気が溢れてきた
演劇界の若い人たちがそう思っている気がします。
次回作にも大いに期待してます。