で、鶴丸の苦しみが描かれていたという話まで書きました。


これまでのあおさく、パライソでの行動の理由がうっすらとでもわかってきました。


 過去のそれぞれのキャラクターを思い起こすと


鶴丸に目が行きがちだったのですが、今回出演の全振り、過去作品に出陣していますから、当然


「ああ、あのときのはここが理由か」


という場面が山ほどある。


山ほどあるので、これまでの刀ミュ作品を知っていれば知っているほど


楽しめるし、

つらい。です。


 例えば一作目から出ている加州清光。


先に書いたかもしれませんが、清光と三日月だけは実際の劇場で観たことがなく、今回が初めて。

どんなイメージ受けるのか、配信見ている時と同じなのか、違うのか…全くわからなかったのです。


清光でいうと、一作目で隊長になるくだり。


「加州清光ってこんな甘えた感じになるのか」

「こんなに三条の刀たちに苦労する個体なのか」


という感想でした。


それが、一蓮観てから


「この国広がいたら甘えん坊加州になるなあ」

「始まりの五振りの中では後の方に顕現してるっぽいからこういう感じなんだな…」


と、納得、納得。


あくまでも、この刀ミュの本丸の中での立場ということなので、原作に余白がある作品ですし、個体差だなあと思った次第です。


それが今回わかったので、

「この加州清光可愛い」と素直におもいました。


一作目の時はそういうイメージじゃなくて、「大丈夫かなこの子?」だったのです(すみません)

でも、初期刀がいて、国広がいて、そこら辺しか知らない事情が多々あって、聞けないでいる清光。と考えると「なるほど!」です


 始まりの五振りのうち三振り出ている


今書いた清光と、山姥切国広、そして蜂須賀虎徹が出陣しています。

それぞれ、見る側からも様々な思い入れがあるキャラクターなのですが、今回の七振りの中でもバランスよかったですねえ…


全部知ってる山姥切国広

ちらっとは察してるけど聞くに聞けなかった加州清光

それがもどかしい蜂須賀虎徹


うーん…


 個々のキャラクター同士の関わり



鶴丸と三日月

国広と清光


という二振ずつの関わり方を特に取り上げてしまったのですが、出てくるキャラクター全振りに、個々の一対一に近いやりとりや逸話が出てきて、それもここまでの作品と一緒にして二度も三度も楽しめる感じ。


つらい場面も多い作品なので、楽しめると言っても「楽しい〜」ではないのですが、演劇的にとっても楽しい。


そして、審神者のことも、少しずつ踏み込んで描いてくれてる気がする。


“彼“とのやり取りや、鶴丸との関係性…などなど。


 まとめられないけどまとめ


一言にすると

「すごく、良かった…」


という、なんとも漠然とした感じになってしまいます。

が、とにかく観て良かったなあ、これまでの作品追って来て良かったなあ。


何かわかったことがあるのか、新しい情報があるのか、なんてことはここまでに書いて来たことなので、改めてまとめませんが、なんともしんどいことを体験してきた本丸なんだなあ…

みんながんばれ…


 ミュージカル最高


そして、やっぱりミュージカルいいなあ!っていう作品でした。


歌声の素晴らしさと、演出で、ミュージカルの魅力が余すことなく!味わえる


ここまでの9年の道のりを、「伊達じゃなかった」と演出の茅野さんがおっしゃっていた意味がしみじみとわかる作品でした。


完成度も、技術レベルも、格段に高い。


美しいシーンが山ほどありました。


これから劇場で観る方も、千穐楽で配信見る方も、楽しんできてください。

タオルは多めで…!