舞台刀剣乱舞「禺伝 矛盾 源氏物語」の登場キャラクター「一文字則宗」の記事です。


内容についてのネタバレ感想はこちら

前半

後半


さて、御前の記事です!


 この、本物の一文字則宗はどなた??


この…本物の御前はどなた…???

本物…よね?っていう


ですよね?


御前=一文字則宗

ゲーム内で一文字一家から「御前」と呼ばれているため、私もそれにならってずっと御前と呼んでいます。



あまりにも、シルエットが、原作のまま。

セリフ回しも、行動、所作のひとつひとつまで…


「どこの本丸から連れてきたの???」というほどの…本物…


もね。

なんでしょう、演じられている役者さん、初めましてだったのですが、元宝塚の男役(スタア!!)ということくらいしかわからないまま観てましたし、宝塚の男役の方だから、発声とか訓練されてるのは分かってる、分かってるはずなのに…


御前の声がする〜☺️


うははははは」って笑い方するのですが、それがもう、めっちゃ御前なんですよ。



 千穐楽終わったし、ツイート漁る!


やっぱり観ている皆さんネタバレしないようにしないように…と、ツイートしたりしてくれてるので、「千穐楽だ!!」「もうネタバレ気にしなくていいよね!」とばかりに、配信開始直後から、そのまんまの叫びが流れてきます。



なので、配信直後ずっと禺伝の御前ツイートを読み漁っていましたwww

トレンドにも「則宗さん」って出てきたし、皆さん、私と同じ落ち方している〜〜!!って笑


ほんとにどこからどう見ても御前だったし、どう聴いても御前だったしシルエットも表情も何もかもが本物すぎた…!


何度も書いてしまいますが。

本当に本物なのでは?!感がすごかった。


なんかやんちゃそうで、いざって時にはみんなを守るために無理もしそう


で、どこか達観してる



 ここで、一文字則宗の成り立ちを


刀剣乱舞の中における一文字則宗というキャラクター、その裏には自分の成り立ちの物語があるのかな…が「あるんだな」に確定する方向になった禺伝。


一番最初にゲーム内でイベント実装された時から、ざわついたんです。


「一文字…則宗…?物語の中の話で顕現したのか、この刀!」


新選組血風録」という司馬遼太郎の著作があります。


その中の一番最後のお話「菊一文字


新選組の数多ある物語も、実話というものはほとんどなく、一番最初に、まだ隊士が存命している頃に伝え聞いて、あるいはその周辺人物で見聞きしたという方に取材したりしたのが、別の作品で


新選組始末記」(子母沢寛著作)

というものがあります。


この始末記が全ての新選組関係の作品に影響を及ぼしているという話。

(この「菊一文字」を書いた司馬遼太郎も、子母沢寛に推し絵を乞うたということです)


 菊一文字が描かれた物語…


史実として伝わっている話には、沖田総司の使った刀に菊一文字、あるいは一文字則宗というものはなく、刀剣乱舞に実装されているものだと「加州清光」や「大和守安定」などだそうです。


物語の中でも、懇意のお店に寄ったところ、「すごいものが手に入ったのでお見せしたく」というようなことで見せてもらう…というところから物語が始まります。

この話自体も作り話なのかどうなのか、今となってはわからないのですが。


…と、物語の裏話は置いておいて。

※それとは別に、「新選組血風録」はどのお話も読み応えあるので、菊一文字以外もおすすめできます!



 そんな、物語から顕現した刀


それが一文字則宗…

なんていう辛い生い立ち(と表現していいのかわかりませんが)


実際に東京国立博物館にある「三日月宗近」であるとか、「獅子王」だとか、土方歳三記念館にある「和泉守兼定」であるとか…実在の刀ではないんです。


菊一文字という名で呼ばれる刀はたくさんのこっているけれど、それがこの則宗さんなわけではない!

ふくざつ!!!


一文字の、しかも則宗の作風の太刀ではあるけれど、記憶に刻まれた物語は物語にしかない!


でも、それを御前自身は自覚した上で、刀剣男士として生きているらしい。


そして、その物語で描かれた「沖田総司」の力も使える?らしい…

そのことが、禺伝のラストの方の殺陣の中で表現されていました!


 天然理心流を使う御前



あり得ない話なのですが、物語の中で沖田が使っている以上、沖田の型が体に染み付いている。


ということで、天然理心流の構えから、三段突きを見せます(詳細は映像見てください!泣ける…)


初日配信でこの場面をいきなり観た私、目が決壊。

使えるのーーー?!?!?!


でも、なんか、うまくいかないらしいな…(号泣)

それすらも、笑い飛ばす御前😭


それを演じた役者さん、すごいな…って、観終わってからはたと、我に返ってぐぐりました笑


 綾 凰華さん


あやおうかさん、という方でした。


この難しい(刀ステはどの役も一つ二つ記事書けてしまうくらい難しいのです、が!)役をあれだけ完璧に演じてのけてみせた…


ありがとうございます。


他の一文字則宗は考えられないくらい素晴らしく本物の、麗しく強い、御前でした。


あとはもう刀ステのキャストページご覧ください!




歌仙さんが演じた若紫のところはもう…内容感想に…あまりうまく描けてないけど、源氏物語オタクとしては、刀ステで、歌仙(しかも七海ひろきさん)が、再現してくれてしまうというあまりにもあまりにもなご褒美シーンでした。

こちらももっと書きたいけどグッと我慢してここでこの記事〆ます…(血の涙)