以前、初見時の感想を2回に分けて書きましたので、全体の感想はそちらでご覧下さい。
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それを踏まえた上で、ラストシーンへの叫びです
リリウムへも繋がる話になりますので、再演を初見でご覧になりたい方は、ここから先は観劇後にお願いします。
マリーゴールドのラストシーン
地獄絵図、地獄展開という言葉だけでは表現しきれないんですよね。
母親を殺した失意のガーベラ。
ただ、母親を殺さなければならなかったからという失意だけじゃない。
母がつけてくれた「ガーベラ」という名前には、「希望」という願いが、込められていました。
その「希望」そのものが、消え去ってしまった、この手で消さざるを得なかったという失意。
この希望と対比のように絶望という言葉も、TRUMPにはよく出てきますが、
ソフィに「クランへ行こうガーベラ」と言われて
「ガーベラじゃない、ガーベラ(希望)は、かあさんと一緒に死んだわ」
自分のことを希望だと言ってくれる人を殺してしまったから…希望=ガーベラは死んだ、と言ってるんですよね。
ひどいよすえみつさん…😭
娘を愛して、愛して愛しぬいて、ただただ守ろうとした母親。
そのことはガーベラもよく分かってて、ここまで母親の言いつけを守ってきたガーベラ…
その母親が、自分の唯一の「宝物」「希望」の娘を殺すように命じられて、「私にあなたを殺させないで…!」って言われる娘の身になってくれえええええ😭
希望を与えてくれていた親を刺さないとならないガーベラの気持ちーーー!!!
母親から、最期の最期にも「優しい子」と言われたガーベラ。
優しい…
ソフィに「君は誰なんだい?」と聞かれて
「マリーゴールド」と答える。
背景には、冒頭からずっと咲いているマリーゴールドの花たち。
マリーゴールドの花言葉は、絶望。
ガーベラは母親の死に絶望して、マリーゴールド(絶望)そのものになることにしたんですね。
しんどい…
ここからリリウムネタバレになります
リリウムには、「マリーゴールド」が出てきます。
マリーゴールドを観てからリリウムを観ると、「え?!あのガーベラ??」ってなって、あのあとこのクランに来たんだ〜
…って、ことは?ソフィは?どこだろ。とか思いつつ観ることになります。
ちなみに私はこっちでした。
マリーゴールドを観てからのリリウム。
最後の最後に地獄が待っている!
どっちも地獄だけど、今でも覚えている、リリウム初見時の頭真っ白感を…
逆に、
リリウムを観てからマリーゴールドを観ると、今書いたマリーゴールドラストシーンで、ほんとに最後の最後で!
「ええええええええええ(この子の先を知ってしまっているからより強い絶望…)」
こっちも味わってほしいんだよね…
私が味わえなかった方向からの絶望感。
役者さんを知っている人なら「違う役やるのかな?」「なんでかなあ?」ってきっとなるんだよね。
マリーゴールドでの役名は「ガーベラ」になってますし。
おぅふ…つら…
つらさMAXですよ!
さて、リリウム。
初演ネタバレを見たい方は、次回更新の「リリウム」ネタバレ感想をお待ち下さい。
少しお時間いただきますが、ネタバレなしとネタバレあり、両方の記事を書く予定です。