高梨選手の活躍について想う(2年前の記事リブログ) | 桃の助ブログ

桃の助ブログ

日本独自の自然、風土、文化を敬愛し守りたいと思っています。

 

 高梨沙羅選手、小柄な体のハンディーをものともせず、切磋琢磨し、若年なのに頑張り、世界のトップを維持している。蔵王でのワールドカップでも連勝、他の外国人選手を寄せ付けない、圧倒的な強さである。その活躍に称賛を送りたい。また、オリンピックも期待したい。

 

 その一方で募る不安がある。被害妄想なら良いが。

 かつて、日本人選手がスキー競技で圧倒的な強さを誇った時、欧米側の難癖とも思われる一方的なルール改正により、その勢いを失ったことが思い出される。

 荻原健司氏達が圧倒的な強さを誇っていた、ノルディック複合競技。日本の黄金時代を迎えた時期があった。前半のスキージャンプで圧倒的な差を付け、後半の距離では、日本選手が苦手であったものの、ジャンプでのポイント差がアドバンテージとなり、追いつかれることもなく連勝した。その後欧米側から、前半でもう勝負がついてしまうのでテレビ中継が面白くないなどと言われ、ジャンプでの距離に換算されるアドバンテージが低くなる様なルール変更になり、ジャンプを得意とする日本人選手には不利なものとなり、その後成績は低迷した。

 そして、同じくノルディックスキーの純ジャンプ。日本人選手が活躍し目立った時期があった。スキー板が長いと危険との解釈がされ、身長に対する比率で、スキー板の長さが制限されるようになった。身長の比較的低い日本人選手はスキー板が短くなり不利になった。その後のやはり低迷に繋がった。岡部孝信選手などは特にその影響を受けた。

 この様に、日本人選手が圧倒的な強さで勝ち続けると、欧米側は面白くないのか、日本人選手に不利なルール改正を行う傾向にある。日本人選手は正々堂々、既存のルール内で切磋琢磨し、ハンディも抱えながら頑張って正当に勝利していたのに、それが歯がゆいとの理由で、勝手に自分たちに合うような、都合の良いルール変更は許せない。卑怯だ。悔しかったら、自分たちも努力、切磋琢磨し、正々堂々、既存のルールで勝負すべきだ。それがスポーツと言うものではないか。そのルール自体そもそも自分らが作ったルールであるのに。

 今後、日本人選手にとって、努力が報われないような、欧米側による身勝手なルール変更がまた繰り返されないように祈っている。また、日本の、スポーツ界もこの様な動きが無いか注視すべきで、不当なルール改正があるようであれば、国際スポーツ界に訴えて阻止すべきである。

 

 高梨選手の話に戻るが、さすがにオリンピックまでに日もなくルール改正は無いと思うので、日頃の成果を存分に発揮して欲しいと願う。

 

 女子競技人口についてはウィキペディア記事では誤解を招くので以下に紹介記事をURLを記して置く。日本の女子の競技人口が全世界で過半数と言うのは誤り。また、ウィキペディアにある様に女子もレベルが向上したので、オリンピック種目として採用されたのである。そして、競技レベルは体力差もあり男子とは単純に比較できない。競技人口は確かに男子より少ないが、この競技をすること自体が、体力差のある女子にあっては驚異で称賛に値することなのである。滑降などのアルペン選手にとり、別競技とはいえ、ジャンプ競技自体が危険で”絶対にやりたくない”と言わしめる程なのである。
http://ameblo.jp/georgemallory/entry-11473669261.html