日本の歳時記 ~ 水無月のお話 その2 ~ | みーさんの こころむすび ものむすび ~心包み、もの包み~ 風呂敷って素敵!

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いにしえの昔より、「包む」「結ぶ」ことでお品や大切な想いを繋いできた風呂敷。
一枚の布の中が姿を変え、バッグ、ラッピング、インテリア、アート、そして命を繋ぐ防災にも役立つ素晴らしさ、
楽しさ‥大好きな風呂敷の世界を少しづつお伝えさせて頂きます♪

皆様
お健やかでいらっしゃいますか(^-^)?

雨模様の一日‥

作物の生育や水不足の解消に
なるような雨ならばまさに
「恵みの雨」で嬉しいこと。

と、同時に

地震で地盤が緩んだ地域には
これ以上の被害が
不安や不便が

そして何より命の危険が及ばないことを
心より願います。

「水無月」のお話その1の最後で
触れさせて頂きました
お菓子の「水無月」(^-^)

この時期
京都の和菓子処に並ぶ

甘く美味しい季節のお菓子‥「歳時菓」

「水無月」(みなづき)

写真のお菓子は
「叶正壽庵」さんのお菓子ですが‥

「水無月」という名前では
お店に出ていませんでした。

どの和菓子処さんも「水無月」は
おおよそ同じこのような形をしていますので
イメージでお写真を。

甘くひんやり美味しい(*´∀`)



美味しいことはもちろん

小豆にも
三角の形にも意味があるのです(*´∀`)

年に二回行われる「大祓え」の儀式。

12月31日の大晦日と
6月30日の「夏越しの祓え」
(なごしのはらえ)

12月31日には
「年越しそば」を召し上がる方も
多くていらっしゃることと(^-^)

「麺は切れる」ことから
「厄を切る」として年が変わる前に

厄を持ち越さないようにと
食べたとされています。
 
蒸し暑い時期の6月30日‥
一年の半分が過ぎるこの日に

神社さまでは「夏越しの祓」
(なごしのはらえ)の神事を行い

「半年の罪や穢れを祓い、
 残り半年の無病息災を祈る」儀式を
いまでもされています。

人形(ひとがた)に

自身の罪穢れをうつし
「おたきあげ」または「川に流す」ことで
厄を取り去る‥。

現在でも神社さまでは

「茅の輪くぐり」をしたり


「人形(ひとがた)をおたきあげ、
または流したり」して
「夏越しの祓」の神事が行われています。

この時期に
美しい花の名前と同じ
「半夏生御祈祷」をなさる
お寺様もおありと伺いました(^-^)


6月の蒸し暑いこの時期
宮廷では氷室より氷を取り寄せ
涼をとっていました。

しかし、当時の氷は高価で
宮廷貴族くらいしか手が出ず‥( ̄▽ ̄)

そこで
庶民のなかで

氷の形に似せた
「三角の白い、
 または透き通ったお菓子」の上に

悪魔払いの効果が高いと信じられていた
「小豆」をのせて食べることで

「暑気払い」(‥のつもり)と「悪魔払い」を
していたと言われています。

昔は節分の豆まきも「小豆」を
使っていたとのこと、

「魔滅」まめ→「まめ」につながると

厄疫や悪魔払いのための
威力があると思われていたのでしょうか。

6月に京都で「水無月」を
見かけれたら

暑気払い、悪魔払いする

そのような気持ちで
是非召し上がってみると
ひと味ちがわれたりして‥(^-^)

一年の後半に向かい
気持ちも新たになるやもしれません♪

ではまた
こきげんよう~♪