先日、難病と診断されたのち大手術を乗り越えた友人から連絡がありました。
退院して約半年くらい。
仕事はピーク時より抑えてはいるものの、ゆっくりも休んではいられないし、今も忙しく仕事を続けているのだそうです。
わたしが住んでいる地域から遠く離れた東京に住んでいるため、友人とは何年間も会っていません。
たいてい彼女が何か悩みや困った事があったとき、私に電話をかけてきます。
こう書くと、困ったときだけ頼ってくる人
と捉えがちですが、彼女はもともと超絶メンタルも強くてアグレッシブなので、
悩み相談と言っても、普段の生活を彼女が面白おかしく語り、2時間くらい喋ったあとに、
「〇〇ちゃんと喋ったら楽になったよ、頑張る!」と言って電話を切ります。
彼女とこういったやり取りをする関係性はかれこれ20年ちかくも続いています。
私から電話をかけることはほぼありません。
彼女は忙しいし、社会的な立場は彼女のほうが
ずっと上です。
私から連絡して彼女の時間を奪おうとは思いません。
私を指名してくれて(彼女には男女含め沢山頼れる人がいる)彼女が困っていてるならタイミングが合えば電話に出るようにしています。
それでお互いの近況報告をするのです。
彼女が去年患っていた病気は、腹部が大きく肥大し、脂肪が溜まっていく病気だったんだそうです。
日本に数人しかいない難病だとも言っていました。
今から半年前の退院後、しばらくしてからラインメッセージがあり
「やっと筋トレを始めたよ。これで本当に死ぬことがあるんだろうかってくらい元気よ!」という言葉をもらっていたので、私はすっかり安心していました。
一年ぶりに聞いた彼女の声は、以前と比べても全く変わらない元気なままでした。
しかし
電話をして聞いていくうち、体重はかなり減っており傷跡も大きいそうです。
術後に再会した恋人は絶句していたそうです。
子宮や腸の一部は切除しましたが、恋人とのそういう行為はまだできるんだと大変喜んでおりました。
切除部位が広がれば人口肛門になるかもしれないので、同意書にもサインまでしたが、なんとか自分で排泄もできると言っていました。
こんな大変な手術だなんて、手術前には聞いてなかった。
とりあえず、「生きて帰ってくるから!」と言って二ヶ月くらい音信不通な状態でした。
こんな壮絶な体験をしたのに、
私と電話するのは一年ぶりで、
仕事の悩みをさんざん2時間ほど語っておきながら、
最後の10分くらいでサラッとこんな大変な事を打ち明けるんだから…。
なんとも彼女らしいなぁと思いました。