凪良ゆうさんの作品は、今年の本屋大賞が受賞される前にもう一作品もオーディブルで聴いていました。


流浪の月

こちらも本屋大賞に選ばれでたんですね。


広瀬すずさんと、松坂桃李さんで映画化もされたようで、こちらは見たことはありませんが、物語を聴きながら二人の姿を重ねて想像していました。




物語は、幼い女の子にしか興味のない大学生が、公園で遊んでいた女の子を誘拐し、その事件を元に展開していくその後を描いた作品。


女の子は幼少期は幸せに過ごしていましたが、父を亡くし、母も蒸発してしまい、叔母の家で暮らす事になりますが、そこでの生活はつらく苦しいものでした。


ある日、公園で出会った青年の家について行き、二人は一緒に暮らし始めます。

叔母の家とは違い、女の子の居場所がそこにはあったのです。


数ヶ月後、女の子は警察に保護され青年は誘拐事件の犯人として服役することになります。


数年後、大人になった女の子は偶然またその青年と出会ってしまうのです。



赤の他人から見れば被害者と犯罪者ですが、

二人からすれば、お互いがかけがいのない相手でした。


二人が一緒に居ると、周りは不幸になっていきますが、それでも二人は離れられない運命でした。

物語が進むに連れ、お互いの心の中を探ると女の子がとった行動が辻褄が合うというか、妙に納得させられてしまう。


二人が決して恋愛関係にならない

付かず離れずの関係性なのが凄く良い


犯罪の陰に隠れた美しい物語でした。