ザ・ノンフィクション
日本最高齢のストリッパー2
を見ました。
この番組の主人公は、星愛美さん57歳
現役のストリッパーということもあり、実年齢よりもかなり若くスタイルも良いです。
ショーの様子はもちろん、TVなので最後までは見れません、少しモザイクがかかっています。
それでも、とても綺麗でした。
番組を見進めているうちに、ただ高齢というだけではなく
彼女が壮絶な人生を歩んで来たこと
自らも持病の後遺症に苦しめられていることが明らかになります。
星さんは、十代で中絶を2回行い、
若くして結婚するも死産、離婚、
AV出演、風俗、水商売のお店経営、
子宮がんの闘病生活、そしてストリッパー
女性という性から離れたくても離れられない人生を歩んでいます。
彼女は昔患った子宮がんの後遺症があり、踊りの稽古をするたびに腰をはじめ、全身に激痛が走ります。
背中からお尻にかけて何枚も湿布が貼られ、その上にもまだ追加する湿布がとても痛々しい。
星さんには星組と言われる熱烈な彼女の追っかけのチームがあって、全国のストリップ劇場にかけつけて応援してくれる人たちがいるそうです。
その中でも、スーさんと呼ばれている元警官の方は、末期の癌で痛み止めを打ちながら、歩くのもやっとなのに、
九州から星さんの誕生日イベントのため大阪に駆けつけます。
星さんはやがてスーさんの死を知らされることになり、スーさんの妹さんから手紙が届きます。
ストリップにハマっていた事を知りショックだったこと、このTV放送を見て、自分がその世界について誤解していた事。
妹さんからの温かい手紙が届いた事で、星さんはその存在が、より多くの人に認められているという実感を得ます。
私はストリップを見に来る人って、エロ目的、下心満載なヤバい人ばかりかと思っていたのですが
若い女性や、美しい物を見に来る、応援したいという純粋な気持ちで来ている人がいることを知りました。
星組のリーダーの方もまた、難病を患い、ヘルプマークを着けることになるのですが、その時流れていた曲が星さんもショーでよく使っている椎名林檎さんの曲でした。
先日流れた林檎さんのグッズのニュースは、決して歓迎できる内容では無いけれど、
皮肉なことに、林檎さんのグッズのお陰でヘルプマークを知ることになった人は、きっと私だけではないはずです。
そういえば、私も二十代の頃少しだけ舞台に立っていたことがありました
ドラッグクイーン風のメイクと奇抜な衣装でクラブイベントでゴーゴーダンサー(にぎやかし)をするというものですが、
その時来ていたお客さんの中に、それまでは長年ストリップ嬢の写真を撮っていたというおじさんが来ていました。(推定55~60歳くらい)
その方は、前回のイベントで撮った出演者達の写真をポスターにして配ってくれました。
私の名刺も作ってプレゼントしてくれました。
私はその日、大阪で夜中2時に終わるイベントに出演し、次の日に神戸に行くことになっていました。
夜中だと電車も走ってないし、どうしようと思っていたら
カメラのおじさんIさんも、神戸方面に帰るというので車で乗せていってくれることになりました。
ただ、ずっと気になっていたIさんの年齢をたずねてみると、一瞬キレそうになっていたのがとても不思議でした。
ああこの人は
老いや現実を感じたくないのだなと咄嗟に思い、代わりに小学生時代の話を聞いてみる事にしました。
するとIさんは小学生時代から、全く授業は聞いておらずプラモデルのようなものを作っていたと話してくれました。
好きなことばかりやっていた人生なんだそうです。
そんな話をする頃にはキレそうになったIさんの表情は、また穏やかな表情に戻っていました。
私は、なぜIさんがこんなに親切にしてくれるのだろうと思い、霊能力のある占い師さんに占ってもらったことがあります。
Iさんは、普段の真面目そうな私と舞台に立つ私とのギャップを魅力的に感じて応援してくれていたのだそうです。
星さんも若い頃は不良グループに入っていたり、AVやストリップの仕事をしたりと波乱万丈な人生を送ってきたようですが、
番組の最後に表の彼女のイメージとは全く違う(将来の?)夢について語っていました。
『家に二本の木があってそこにブランコを作ってもらい、ハイジのように白いワンピースでブランコをこいでみたい』のだそうです。
冗談みたいだけど、本当に少女のような優しくて純粋な表情でした。