二十代に働いていた頃の話です


短大を卒業してから唯一採用通知が来た会社に就職しました。

当時は就職氷河期と言われ、20社以上受けたと思いますが、工場の会社に就職が決まりました。


若い女の子が働くには、あまりにもむさ苦しいところでしたが、幸い同期入社の若者は15人くらいいたので、その中の女子社員5人でいつも昼食を食べていました。



そのうちのAさんは、会社内で年上の彼氏ができたのですが、やがて一年半くらいで別れてしまいました。


何年か後に新入社員としてBさんが入社し、Aさんと、同じ課に配属されたので一緒に昼食をとるグループに入りました。


Aさんはサバサバしたきさくな人で自分から話題を提供して場を盛り上げるタイプ。

Bさんは若くてきれいですが、自分からはほとんど話し出しません。いつも、こちらから気を使ってやっと、話し出すといったタイプ。

それでいて常にタメ口で、なぜかいつも堂々としています。


ある日Bさんは、よりによってAさんの元彼と付き合いだしたのですびっくり


別に彼を奪ったわけではないので悪いことはしていない訳ですが、まだ未練があったのか詳しい事はわかりませが、Bさんが元彼と付き合いだしたくらいから、AさんとBさんは一切話をしなくなりました。


困ったのは、ABさん以外の私達ですガーン

二人の関係性を知ってしまっているので、気を遣いながら、当たり障りない話題を選びつつ会話を続けようとしますが、

それまで常に話題を提供してくれていたAさんが、完全に話をしなくなりました。

そして、そのグループでの昼食はかなり気まずいものとなりました滝汗


私の仕事は、ようやく軌道に乗って安定してきた所だったのですが、よりによって仕事以外の昼食時の一時間が、職場での一番のネックになってしまった。


私は普段からそれほど話題提供しなかったのを改め、常に話題を用意し、昼食に挑んでいました。

トーク番組の様に「テーマを決めて会話しない?」と言ってなんとか場を盛り上げようと頑張りましたが、やはり私のキャラにも無理があるのか、それもやがて不発に終わりますゲッソリ


私が配属されていた課は仲が良かったので、新入社員をそのグループにさそって昼食を試みましたが、その子達も異変を感じたのか、いつの間にか別のグループに離れていきましたゲッソリ


最終的に残されたのは

話せるのに話したくないA

もともと自分から話すタイプではないB

完全に巻き添えをくらってしまった私とC

の四人のメンバーで暗いお昼を迎えました(他の同期二人は退職)


もともと、タイプの違う者同士が昼食時に同席したのがスタートですから、お互い探り合いになってしまったのでしょうか?


(後半に続く)