2月11日
今日も、港にたくさんの人が来ている。
最近は、休みの日に此処で寝てたり作業したり。
みなさん、海を見ている。
何を思っているのかは、私にはわからない。
共有も出来ない。
知ったふりなんかしない。
だけど酷く痛い。
微妙な立場で此処にいる。
それが、
私自身の存在が微妙だから
どうにもこうにも右にも左にも行けず、
私は「私」としてこの町と港を応援するほか、ない。
月命日。
11ヶ月目。
あの日は、情報のない中、
ネットで色んな書き込みを目にした。
無事でいて下さい
募金します
物資送ります
ボランティアにいきます
そんな書き込みをした人たちは今、どうしているのかな。
いつも、ふと思う。
私だって共有は出来ない。
今までこんな活動をしたことはない。
ボランティアだってしたことがない。
だけど、
メディアが減って風化して
町が忘れられはじめ、
取り残される人たちが増えないよう
あなたに出来ることは、
「忘れないこと」
なんんだけど、
もしも、
ブログがある人は
あなたのブログの3月11日をもう一度見て欲しい。
現在のブログと見比べて、
あの日の想いを思い出して欲しい。
たまに、ペタとか戴く人たちのブログを見て回ったりするけど、
私が見るのは
3月11日と現在のブログ。
どんな風に変わったのかなって。
結構、風化してるんだなって思うことはあるけどさ。
それも人間の生活の中のできごとだから仕方ないのかとも思うけど。
だけど、
記憶をネットに委ねるのは、
私は嫌だ。
記憶はずっと自分で抱えてたい。
書いたからってそれがマスターじゃない。
マスター脳みそがネットって、寂しいっしょ。
あの日のブログ。
悲しくていてもたっても居られなくなったあの日のブログ。
忘れないで欲しい。
まだまだ頑張ってる人たちが
此処にいるを知って欲しいから。
たくさんの犠牲者。
ご冥福をお祈りすると共に。
これからの自然との共存。
復旧なのか復興なのか、
町が目指すところ。
私もまだ見ていたい。
立ち上がって、できあがっていく町を見たい。
何故、私が此処にいるのか。
時折わからなくなる。
だけど、
此処にいるから。
それが理由なんだと思う。
合掌。
■廻り逢い/三木あずさ・此処へPt