ペキニーズという世にも不思議な犬ココアさんとの出会いは偶然でした。
もし他の犬種を迎えていたらここまでの愛情を持って暮らせたか。
ペキニーズはなぜここまで飼い主を魅了するのか。
少しずつ振り返ってみようと思います。
当時住んでいたのは浦安のマンション。
総工数660戸のそこそこ大規模な新築の分譲マンションでしたがペット飼育可ということあって入居が始まるとペットと暮らす、もしくは新たに暮らしだす住人もおりました。
子供の居ない我が家。
当時は共稼ぎでしたので日中は留守でしたし、僕が夜の付き合いも多かったので母ちゃんも寂しかったのだと思います。
マンションに住み始めて2年ほどしたある日。
マンションの掲示板に子犬譲りますの張り紙があると母ちゃんが声を弾ませて酔っぱらって帰宅した僕に言いました。
僕ら夫婦は共に実家で犬を飼っていたこともあって共に動物好きでどちらかというと犬派でした。
なのでいずれは飼いたいとは思っていましたが、二人とも実家は戸建て住宅でしたのでマンションで犬を飼うという認識が正直あまりありませんでした。
というのもマンションでペットを飼うにはいろいろと規約があって、廊下を歩かせてはいけない、中庭にはペットを入れてはいけない、エレベーターもペット可のエレバーターしか載せてはいけない等々戸建てで飼う以上に気を使わないといけないのでした。
しかも我が家は18階でしたので実際に散歩に出るにもペット可のエレベーターを待つ必要があるのでタイミングによっては玄関から外に出るまで5分以上かかることもあったのです。
でもその張り紙に写っていた子犬のあまりの可愛さに心が一気に持っていかれ犬養モードになってしまったようでした。
ちょうど翌日は土曜日で休みの日。
朝僕も張り紙を見にゆくと、そこには確かに可愛い子犬が写ってました。
子犬のいる生活も悪くはないかもしれません。
しかもその飼い主は同じ18階のフロアの方のようです。
「飼いたいなら見せてもらいにゆけば」
というと珍しく目をキラキラさせて「今日後で行ってみる。」
その日僕は用事があって一人で出かけたので一緒に見には行っていないのですが、僕が家に帰ると母ちゃんはしょんぼりして半泣きのような顔。
一体何があった。??
続く