こんなドライクリーニングは、やめろ! | これでいいと思えるために。

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こんにちは。

 

 

本業の仕事で、こんなことを気づきました。

先日、年配の男性が、お孫さんにスーツをリメイクするというので依頼されたときのことです。

おそらく、50年位前にあつらえたオーダーものだと思いますが、臭いが染み付いて、汚れもヒドイものでした。

 

仕方がないので、一晩つけ置きし、洗濯機でガラガラ洗いました。

その水は、コーラより茶色い汚水になっていました。

おそらく、「ドライクリーニング」のせいだと思われます。

石油臭いのと、汚れの臭いと色々と混じったように感じました。

 

で、いったい、ドライクリーニングは汚れを落とすものなのでしょうか?

ものすごく、疑問になりました。

 

 

ドライクリーニングのデメリット

ドライクリーニングは、水洗いのような衣類の形状を崩すことなく、人体から出る皮脂汚れをや、排気ガスによる汚れ、また機械油などの油汚れには効果的な洗浄方法になります。しかし、ドライクリーニングも欠点があるのです。その欠点とは、油で洗っているので油の汚れには強いのですが、汗などの水溶性の汚れやシミにはあまり効果がないことです。
よく、クリーニングに出して落ちなかったシミや汚れが、家庭で洗うとキレイになったという話を聞きますがその理由は、ドライクリーニングでは、水溶性のシミや汚れがあまり落ちないからです。

家庭洗濯の場合は、洗濯に使用した汚れた水は洗濯工程のたびに排水して捨てることができますが、ドライ溶剤の場合は排水して捨てることができません。ドライ溶剤(油)を排水することは環境汚染の問題で法律で禁じられています。

 

 

ドライ溶剤は排水することができないので、ドライ溶剤をキレイにするためにフィルターなどで、こして再度ドライ溶剤を使用しています。
このためドライ溶剤は、キレイな溶剤を維持するためにドライ溶剤をキレイにする管理を各クリーニング店でおこなっています。

このことをクリーニング業界では溶剤管理と呼んでいます。

この溶剤管理をおこたるとドライクリーニング溶剤が汚れ、洗浄した衣類にこの汚れや臭いが移ってしまいます。このことを再汚染(逆汚染)といいます。
しかし、この溶剤管理はクリーニング店によってマチマチでクリーニング店により大きく差があるのが現状なのです。
 


クリーニング店では溶剤管理を徹底していない場合が多いので、ドライ溶剤がキレイなクリーニング店を選ぶことが非常に重要なことです。もし、ドライクリーニングにクリーニングをお願いしてイヤな臭いがしている場合は、ドライ溶剤が汚れてる可能性があるので注意してください。

 ※判断は洗いあがった後のニオイです。

ドライクリーニングに使用されているドライ溶剤(有機溶剤)は、環境の一環に大きく取り上げられています。
主にオゾン層破壊の問題、地下汚染の問題、水質汚染の問題などが発生しています。近年では、環境を意識した新たなドライ溶剤が開発されています。

 

家庭での洗濯では、洗濯に使用した汚れた水を排水して捨てます。ドライクリーニングで使用した溶剤は、水ではないので捨てることはできません。

ドライクリーニングで使用する汚れたドライ溶剤をどのようにしているかご存知ですか?
ドライクリーニング溶剤
汚れたドライ溶剤をさまざまな方法で汚れのみを取り除き、再利用しているのです。

ドライクリーニング溶剤で衣類を洗うと、汚れが溶剤に溶け出して溶剤が汚れます。これは水も同じ理屈です。
家庭での洗濯では、洗う度に使用した汚れた洗浄液を捨てています。ドライクリーニングには有機溶剤を使用しているので、排水ですてることはできません。

ドライ溶剤は非常に高価なモノなので循環しながらフィルターで汚れのみを取り除き何回もドライ溶剤を再利用しているのです。
*右の図は一般的な石油系ドライ機    
汚れたドライクリーニング溶剤で衣類を洗うと、逆汚染(再汚染)や異臭、色移りが発生してしまいます。

これらの欠点を防止するために一般的にドライクリーニングでは、溶剤に溶けた汚れをフィルターでろ過し汚れを取り除いて、溶剤をきれいにし循環させて洗っています。

ただし、ドライクリーニング溶剤の汚れを取るフィルターは、永久的ではなく洗濯回数がかさむと汚れを取る能力が悪くなってきます。
ですから定期的にフィルターを交換する必要があるのです。
「クリーニングをお願いした衣類からスッパイ異臭がした」と感じた場合は…
そのクリーニング店では溶剤管理が出来ていない可能性があります。

 

 

なぜクリーニング業は土壌汚染調査を求められるのか?

 

クリーニング店を廃業する際に、土壌汚染調査が義務付けられるケース

クリーニング店や跡地を売却する際に、土壌汚染調査を買手側より求められるケース

次の手のための資金調達を考えて土地を売買しようとしたのに、土壌汚染調査で汚染が見つかり、浄化対策を行う場合にかかる費用を捻出できなくて困っている、という経営者が多くいらっしゃいます。

 

 

 

以上のことが判明しました。

ドライクリーニングは、やればやるほど汚染するものではありませんか?

みなさん、ご存じでしたか?

家庭で洗えるものは、洗濯機で洗いましょう。

おしゃれ着も、ソフランなどの洗剤で洗えます。なんなら、洗剤無しでも大丈夫なこともあります。

すぐに干せば、アイロンがけが要らないものもあります。

たま~にですけど、自分でアイロンが出来ない方がいらっしゃってアイロンだけかけてくださいと依頼されることもあります。

個人的な意見ですが、クリーニング店も、「アイロのみ」を引き受けてくれれば、それもアリかと思います。

なんなら、それだけで商売に繋がります。

ドライクリーニングは、止めましょう。

ドライクリーニングは、環境汚染の元です。

ドライクリーニングする衣服はなるべく買わないようにしましょう。

 

ここまでお読みいたただき、ありがとうございます。

 

そして、自己受容・他者受容・足るを知るを目指しましょう。