2020年に入りARTにステップアップしました。採卵周期の頃の事です。
採卵日を迎えました。
私は10時の予約だったのですが、少し早めの9時50分に受付を済ませました。
夫の子分も提出しました。
すぐに呼ばれてエコーで卵胞チェック。まだ排卵はしておらず、予定通りに採卵できそうでした
10時15分頃にクリーンゾーンに呼ばれ、部屋に通されました。
てっきり手術をする時と同じ並びの部屋なのかと思ったら、手術を受けたときの部屋のところは通り過ぎて奥の部屋に通されました。
手術を受けたときのような病衣を渡されて着替えました。
ショーツは付けずに病衣の内ポケットに入れておくように言われました。
10時25分に座薬を渡されました。私は肛門の座薬はうまくできないので(なぜか膣座薬はできる)看護師さんにお願いしました。
採卵は初めての事なのでとても緊張して、腹腔鏡手術の前みたいに夫や親友にLINEをして気を紛らわせました。
11時ちょうどに採卵室に呼ばれました。
内診台の上に座って、点滴の針も入れました。
手術の時と同様に腕の内側では血管が見つからずに手首に刺しました…仕方がない…
手足を固定して、酸素マスクもつきました。
いよいよ始まると思うととても緊張しました…
11時5分に先生が来ました。採卵をしてくれる先生は指名できないので、いつもとは違う先生でした。
静脈麻酔の薬が入り、私はあっという間に眠りました。
看護師さんの「終わりましたよー!車椅子に乗りますからね」という声で目が覚めました。
まだボーッとしている中で「今日は車椅子…あるんですね…」なんて心の声が漏れてしまったりしながら部屋に戻りました。
部屋の時計を見ると11時25分。
20分ほどで採卵は終わったようです。
すぐにベッドに寝かせてもらい、少し痛むお腹を抱えながらウトウトして過ごしました。
ちょうど1時間後の12時25分。
点滴を外してもらい、トイレに行ってきました。
手術後ももらったお馴染みのパウンドケーキがありました。
絶飲、絶食だったこともありお腹が空いていたので、パウンドケーキと飲み物をいただきました。
美味しかった
帰り支度を済ませて、クリーンゾーンの外の待合室に戻りました。
13時に診察室に呼ばれました。
採れた卵胞の数は未成熟卵も含めると
14個!
エコーで見たときより増えてる
変性卵は0個
私の卵巣もなかなか頑張ってくれたと思います。
ただ、夫の数値はあまり良くなくて全て顕微授精となりました…
がっかりする私を見て先生は「日によって違うものだし、その為に顕微授精がありますからね」と励ましてくれました。
正常受精できるのか無事に育つのか全く分からないので、念のため2つ初期胚での凍結をお願いしました。
残りは全て胚盤胞まで培養することにしました。
人工授精までは私たちの精子と卵子は多分出会えてすらいなかったと思うので、きっと初めて出会うんだって思って楽しみになりました。
無事に受精できますように。
無事に胚盤胞まで育ちますように。
その日は祈るような気持ちで帰りました。
帰るまでの間、ずっと鈍い腹痛は続いていてお家に帰ってから痛み止めを飲むと楽になりました。
採卵の後に仕事に行く人もいるようですが、私にはちょっと厳しいかな…と思うくらい体力を削られました。
これを何度も繰り返すのは正直辛い…
できれば今回が最初で最後になりますようにと祈りました。