本屋へ行って、結局、
「流転の海」宮本輝か「琥珀のまたたき」小川洋子どちらにしようか迷って、
結局何も買って来れなかった。
どちらもまだ御作の積ん読があるしなあと悩みつつ、
あーやっぱり欲しかったなと悔恨の念。
肝心の執筆は全然捗っていない。
二週間無職生活を送ってみたが、
仕事をしていないから書けるだろうみたいなのは、
まったく嘘話である。
仕事をしていた時の方が書けた。
“気がする”ではなくて“書けた”。
少ない時間から絞りきったその貴重な時間のなかで
書くからこそ書けるものなのかもしれないし、
それとも二週間本気で体調が悪かったからなのかもしれない、
どちらとも嘘とも本当とも言えないが、ひとつの事実としてここ二週間まったく書いていない。
今もパソコンに向かうのが怖い。
書けないだろうと思うから。
稚拙な恋愛もの(の構想)を投げ捨てて、じゃあ何か得たものがあるのかというと
なにもない。
せっかく同人の恩師も応援してくれているのに情けない。
合評会で「せっかく来たのだから」とビシバシ指摘してくれたあの御仁に
堂々と読ませられるようなのがいい。
同じ県内に住むあるべつの御方の自費出版した小説を読む。
女性です。
面識はない。図書館に郷土のひとの本コーナーがあり
そこで見つけた。
もう御年60overなのにバリバリの恋愛モノ。
しかもいちいち挿入される性的シーンはお家芸かそれとも
読者サーヴィスと思っているのか、ただの好みか。
ああ、私もプロになれなかったらこうやってこじらすのかなと
ちょっぴり悲しくなったが、大半は「こうはならない。」
という思いが強かった。
夕陽が眩しい中、某アーティストのある楽曲を聴きながら思った。
「泣かせのきいた ラブソングなんて すてちまえ」
そうだ。恋愛モノが得意な人もいるけれど、
私はそうじゃない。
とことんROCKじゃなければ私じゃない。
と思うに至ったけれど、結局的にはどうしたらいいのかわからず、
ただ構想もイメージもなにもない白紙の上に立ちつくす。
ただそれだけの二週間が終わりを告げようとしている。