■操体法

「操体」とは、立って動き回る人間にとって基本的な人体の構造と仕組みとしての骨格と筋肉のかかわり(運動系)を、その成り立ちの根本に着目して誤りなく体をあやつり、動かすことを総称した表現です。

 単なる運動とか体操とは違い、二足歩行動物としての人間にとって最も自然な身体の動きと、不自然な動きによって起きる体の歪みとを見きわめ、歪みのない体を保つことが操体です。
 操体の中で、全身から各指先の細部におよぶ具体的で体系的な体の動かし方を「操体法」とよびます。


■ 身体均整法


身体均整法は亀井進氏が、さまざまな手技や調整法を取り入れ、独自の研究と実践に基づいて創始した調整法です。


1. 身体均整法は、少林寺拳法、藍川流合気術ならびに療術の『体読』『体観』によって創始した。

2. 身体均整法は、体の外表の知覚変化、体型のあり方を通じて、体の中の変化を知り、外表の一部に刺激を加えて体を均整にする技術で、人間の感受性、体型を利用して体を整える方法である。


「身体均整法は、その生命現象の特徴を踏まえ、人体の「姿形、動き、体表の知覚」に何かしらの変化を与え、身心全体の機能の回復や健康の維持と改善をはかります。身体の姿形、動き、知覚は解剖学でいう骨格系、皮膚と筋肉系、神経系の運動系に属します。
 言いかえますと、身体均整法は複雑な生命現象を営んでいる生体の中から運動系をとりあげ、その運動系を観察し、その運動系の法則にもとづいて行う手技療法ということになります。」





■ 楽健法


「楽健法」は厳密にいいますと、手技療法とは言えないかもしれません。
 何故なら、「楽健法」は足を使って行うからです。


 でも、その効果は顕著ですし、誰でも行うことが出来ますので、お勧めです。

 「楽健法」はベテランが、一度が二度やるだけで、ヨガを1年やって到達しうる筋肉の柔らかさにできると言われています。


 人間の体には筋肉を固くさせているネックがあり、その部分を柔らかくしないかぎり、本当の柔らかい筋肉はできないのです。
 筋肉はそれぞれ一定の長さを持ち、両端は関節のあたりの骨につながっています。


 この骨につながっている腱のところで、筋肉が肥大していることが多いのです。
 その原因は、運動不足や肉体の老化です。


 特に足の付け根とお尻には集中していて、人によっては握りこぶしほどにも肥大化します。
 そうなると血管やリンパ管を圧迫して、体液の流れを劣化させます。
 また、ちぢんだ筋肉はからだをゆがめるほど強力なものになります。


 「楽健法」では、この固くなったかたまりをほぐして筋肉をもとの長さにもどし、圧迫されていた血管などの管の流れを正常に戻すことを基本としています。


■ その他


1.整体:色々と整体を名乗る組織がありますが、実態はそれぞれです。その内情はカイロであったり、自己流のものであったり、或いはあん摩マッサージ指圧師免許を有しないものの隠れ蓑であったり、中国の按摩法である推拿を行うものが、一般に聞こえのいい整体という名称を標榜して行っていたりと、一概にくくることができません。




2.リフレクソロジー:リフレクソロジーは、「Reflex(反射)」+「-logy(学問)」→「反射学」という意味を持っています。
 足裏などにある身体全体の臓器や器官の「反射ゾーン」を指でくまなく刺激することにより血液やリンパの流れをスムーズにし、人間が本来持っている自然治癒力も高めて行くという考えを基本とした足裏健康法です。




3.アロマセラピー:アロマセラピー (Aromatherapy) とは、Aroma (香り)とTherapy (治療・療法) を合わせた言葉で、日本語では ”芳香療法” と訳されます。
 植物から抽出した精油(エッセンシャルオイル)をさまざまな形で用いて、植物の持つ生命力やエネルギーを体内に取り込んでいく自然療法のことです。




4.カイロプラクティック:カイロプラクティックは、アメリカが発祥の地であり、日本では、法的に認知されたものではなく、民間療法のひとつとして存在します。

 本来は、背骨の歪みが様々な症状の原因になると考え、歪みのある背骨を矯正することを主眼としてきましたが、現在では多種多様な手技があり、背骨だけではなく、体のいろいろな組織や器官もその治療対象としています。

 アメリカでは多くの州で、カイロプラクティック専門医としての資格がありますが、日本国内では医療として法的に認められておらず、その規制もありません。




5.オステオパシー:オステオパシーもアメリカが発祥です。
 オステオパシーは、身体全体をひとつの構造物として考え、その不調和が疾病や症状につながると考えます。
 このようなポリシーのもと、解剖学的に或いは生理学的に考えて種々の手法を使い治療するのが本来のオステオパシーです。

 よく、一部の手技を局所にのみ用いてオステオパシーと名乗る人がいますが、これは正しくありません。
 簡単に言うと、たとえ指先の痛みでも、オステオパシーは全身を診察して治療をします。
 その意味で、身体を総合的に考える東洋医学と、よく似た基本形態を持っているといえるかもしれません。
 日本ではそれほど普及していません。
 これは、きわめて微妙な手指の感覚が必要なことと、手技がきわめて多彩で複雑なことが原因と思われます。




6.ポラリティー:ポラリティ・セラピーは人間の磁場の極性を利用し、エネルギーの流れとバランスを整えることにより、心身の健康を図るホリスティック療法です。