今、マッサージと言うと、巷ではタイ式マッサージと言う名称で各地で治療が行なわれているようですが、本来、マッサージ(Massage)という言葉はギリシャ語の「こねる」(sso)アラビア語の「押す」(mass)という言葉とラテン語の「手」(Manus)、ヘブライ語の「触る」などと同一語源であるといわれています。


 すなわちマッサージは「さすり」「押したり」「捏ねたり」する療法であるということです。


 マッサージは、人類が生み出した最も古くから行なわれている自然療法とも言われています。

 人類が生まれてから本能的に手を触れて和らげていた行為、さする、押す、揉む、叩くなどがより効果的な方法に発展整理してきたものがマッサージなどの手技であるというわけです。



 日本にマッサージが導入されたのは明治時代。
 明治18年赤十字病院長軍医総監橋本綱常(乗晃)が欧米諸国に視察したときに各国病院にてマッサージの外科応用の理論に親しく実見して帰国。
 部下であった長瀬時衡氏に紹介する。
 広島博愛病院院長であった長瀬時衡氏は同病院に整形外科療法の一助として医療現場に採用したのが日本医療マッサージのはじめであるといわれています。